嘘でしょ… 古代エジプトの冥界神アヌビス、クジラの名前にされる

エジプトの砂漠は、かつて海の底だった。 そのため太古の海洋生物の化石が見つかることがよくあるのだが、今回は中部のファイユーム地方で四本足のクジラが見つかったのだという。クジラの仲間が海に戻る途中の形態らしい。 4本足の新種クジラの化石、エジプトで発見 https://www.bbc.com/japanese/58352258 …

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[逆じゃねーか]古代オリエント世界でのエジプトの浮き具合

エジプトとヒッタイトの地図を見比べていて、ちょっとしたことに気づいてしまった。 どちらも「上の国」と「下の国」という言い方があるのに、その位置関係が真逆。 どういうことなのかを地図で出してみると… ★エジプトの場合 ナイル川が方位の基準になっていて、川の上流(=南)が「上の国」、川の下流(=北)が「下の国」。 …

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イギリスさん、ストーンヘンジ近くを通る道路を巡る訴訟と今後の展望。

去年、ストーンヘンジの近くに地下を通す道路を建設するというニュースが流れていた。 英ストーンヘンジ付近にトンネル建設 政府が承認、来年着工へ https://www.afpbb.com/articles/-/3316218 ストーンヘンジに地下トンネル計画、英政府が承認、賛否両論 https://natgeo.nikke…

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文書破棄も楽ではない。粘土板文書時代の書庫整理にはショベルを用意して

アフガニスタンがわちゃわちゃになり、各国大使館員が取るものもとりあえず退避するに当たり機密文書の処理をしている話を見て、ふと思ったことがある。 紙の文書なら燃やせば処分は可能である。完全に灰にしてしまえば、復元もできなくなる。  ――しかし、粘土板文書はどうなるのか。 古代メソポタミア周辺で多く使われた、あの筆記具…そもそ…

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アサシンクリード・オリジンズ、ディスカバリーツアーで行くべきところ5選: 現存しないところへ行こう!

古代エジプトを舞台にしたオープンワールド・アクションゲーム、「アサシンクリード・オリジンズ」。 その戦闘なしVerとして、風景だけ楽しんでいけるディスカバリーツアーというパッケージが売られていて、動画配信などで冒険してる人もいる。パッケージの中の解説プログラムに沿って旅をするだけでも十分に世界観は味わえると思うのだが、元々はストーリー…

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西アジア世界の青銅武器の変遷を軽くおさらいしてみた

蛮族は! 武器が好き!!(バーン 通信講座で青銅製武器の変遷とか履修してきたので、その確認として。 エジプト以外のメソポタミア周辺の西アジア地域の傾向として、青銅製武器の形状が、こんなかんじで変化していくという。 ・青銅製の剣 紀元前2,000年ごろに有茎式からソケット式に形が変更される ・斧(主にイラン/それ以外の地…

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ナショジオチャンネル「発掘!砂漠に眠るファラオの謎 」、ファラオの謎はあんまり関係ないよねコレ

この番組、今なら全編Youtubeに公開されているぞ。 ギザ台地の、近年まで発掘されずにガレキ置き場みたいになっていた場所を発掘したら、一般庶民の墓がたくさん出てきたよという話。 https://www.youtube.com/watch?v=AikUwfAwxHs その発掘現場自体は面白いのだが、それ以外の要素が雑す…

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「ラッコを守れ」が海のバランスを壊してしまう? 人間も自然環境の一部だから…

かつてカナダの先住民が海の資源を適切に管理していたのに、現代の保護法が台無しにしてしまったのでは、という研究が上がっていた。 自然保護団体がうっさい地域だとなかなか出てこなさそうな研究だけど、ここはいいのか。 Humans Managed Shellfish And Their Predators For Millennia I…

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ギリシャの夏、蝉のなく声。

日本の夏といえばセミの声。オリンピック中継でもセミめっちゃ鳴いてるなっていうのが外国人に指摘されていたりした。 だが、セミがうるさいのは別に日本やアジアに特有の話ではない。アメリカの13年セミや17年セミのみならず、ヨーロッパでも大量に発生してウルサイ奴らはいる。 古代ギリシャの古典にはちょくちょくセミの話が出てきたよな…と思っ…

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中の人、ワクチン接種2回めを終える。副反応; はらが へる

何事もなくCovid-19のワクチン接種2回めが終了し、1回目同様なんもなく終了。 なんとなく腕が熱っぽくはなったのと、やたらと腹が減りそしてよく寝た くらいの副反応しか出なかった。 いつも、ちょっと風邪っぽい時とか、職場でインフル流行ってる時とかに出る症状と同じなので、いつもどおり、寝てる間にはたらく細胞たちが何かしてくれてた…

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お盆なので: ご先祖様バンザイ。最近見つかった「未知のご先祖」、超旧人類について

「超」がつくと何でもカッコよくなるよね超古代文明とか。 だけど今回のは学術用語として実際に使われている言葉で、super archaic という。日本語訳は一般的に「超・旧人類」。そして、日本人はだいたい、この「超旧人類」の遺伝子を受け継いでいる。つまり子孫が名のれる。やったね!(?) さて、どうしてこんなやたらカッコいい名前が…

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パピルスはエジプト以外にもあるが、なぜエジプトでしか商業化されなかったのか。という話

日本語ウィキペイディアで参考資料にされている、「パピルスの秘密」という古い本が古本市に出ていたので、おっラッキー!という感じで入手。 著者サイン入りの上、なんか巻末に補足資料まで挟んであった…。 さすがに今から40年以上も前の本なので、資料として使うなら最近出た本のほうがいいし、今のご時制だとインターネットで検索すれば色んな資料…

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古代エジプト人もピタゴラスの定理に相当する何かは知っていた。古代世界の数学事情

わりと最近、古代バビロニア人がピタゴラスの定理を知っていて応用もしていた! みたいな話が大々的に報じられていたけれど、うーんいや、それ別に新発見じゃなくて昔からあったよねえ…と、ちょっと思った。 数学問題の解き方として数式などが紹介されているけれど、どう解釈すればいいのかが悩ましく、解釈によって古代人がどこまで理解していたかの説が変わ…

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かつて盛んに使われた薬品、DDTとその後の影響についての研究

久しぶりに「沈黙の春」を見てみたら、表紙が新しくなってだいぶ印象が変わってた。 というのはさておき、「化学薬品の蔓延によって自然界がダメージを受けている。特定の生物を殺す強力な薬品は、他の生物の体にもよくない。」という話が言われ始めた初期の本で、古典的な一冊である。読んだことある人もいれば、読んでないけど概要を知っている人も多いだろう…

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チャタル・ヒュユク遺跡に見る定住生活の歴史。アナトリアの定住は「自宅+宗教施設」の複合タイプだった

たまに考古学の記事が載ってるから気になる時は買ってる日経サイエンス、今月はチャタル・ヒュユク(チャタル・ホユック)が載ってたので手に入れてきた。 トルコのアナトリア地域にあり、人類が定住生活を始めた初期の遺跡だ。「最古の都市」と呼ばれることもある。 日経サイエンス2021年9月号(特集:宇宙幼年期の謎/人を襲うカビ 真菌感染症)…

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ジャイナ教徒は微生物をどう認識しているか→不殺生の対象だった

インドにはジャイナ教徒という人たちがいる。 ちょっと仏教と似ているところがあり、仏教で言うところのブッダに該当する教祖がマハーヴィーラ。仏教以上に不殺生を徹底する狭義が特徴で、動物を食べる肉食はもちろんNGだが、野菜についても畑を耕すと土の中の生物を傷つけるからNG。他の人が耕した野菜は食べられるが、「そこから生命が生ずるもの」で…

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恐竜科学博へ行ってきた。巡回予定がないので行くなら今だ! ダッシュ!

恐竜が見たかった… 恐竜はいいぞ… というわけで https://dino-science.com/ 例によってチケットは日時指定、時間制。夏休みだし混んでるかなぁと思ったけど、チケットが高いせいかかなり空いていた。ていうか会場がかなり広いので混雑箇所はなし。人気の化石の前でも余裕で写真撮れました。日本初公開のも…

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アングロ・サクソン時代の「ソード・ピラミッド」、宝石はインドかスリランカ産だった

ソード・ピラミッドとは何ぞやという話だが、ブリテン島のアングロ・サクソン時代に剣留めに使われていたピラミッド型の飾りのことである。 こういう感じのもの。2コでセット。 大英博物館のコレクションでは「ピラミッド状のソード・ハーネス」という呼び方をしている。だいたい6-7世紀頃によく使われていたらしく。金と宝石を組み合わせて…

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ネアンデルタールやデニソワ人にも血液型があったことが明らかに。ネアンデルタール絶滅の理由は「繁殖率が低いから」かも

ネアンデルタールとデニソワ人にはABO式の血液型がある、というのが大発見として報じられていて、おおっ? と思ったのでメモっておくことにした。 なんと、今まで散々ゲノム解析とかしていたのに、血液型に関する部分を誰も気にして来なかったのだという。改めて調べてみたら現生人類と同じABO式の血液型が存在したというのだ。これがなぜ大発見かという…

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クフ王の第一の船、「大エジプト博物館」へ移動開始。その運搬がまさかの方法だった

光るデコトラで建屋ごと引っ張ってる。(力技) いや、なんか、いろんな方法を検討してこれが一番安全って話になったらしいんです。 いっかいバラしてパーツにして輸送しようとすると壊れて再度組み立てられない可能性が高いので、今の復元された状態のまま運ぶのがベストってことになったらしい。だからといって光らせる理由は全く分からないのだが…。…

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大航海時代の闇と現実。「大航海時代の日本人奴隷」

大航海時代といえばー奴隷交易! 某コーエーのゲームで三角貿易して大儲けして学習した人たちもいると思います。が、売られていったのは西アフリカの人だけじゃないんだよ、実は日本人もけっこう売られていったんだよ…というお話。 概要などは知ってたけど、ものすごく充実した資料がまとまってる本を見つけて、これは凄いなと思った。ヨーロッパまで連れて…

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キバタンの学習行動に見る、動物の群れ内での文化伝播について

これは面白いな! と思ったのでちょっとメモしておきたい。 オーストラリアの住む野生の大型オウム、キバタンの間で「ゴミ箱のフタの開け方」という知識が急速に伝播しているという話だ。 オウムが「ゴミ箱のフタを開ける」という行為を急速に学んでいるという報告 https://gigazine.net/news/20210726-cock…

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古代の騎馬民族の話をする時によく出てくる「スキタイ」についての覚え書き

スキタイ(Scythians)は、ヘロドトスの著書で有名な、かつて黒海沿岸に住んでいた騎馬民族である。 ウマ利用の歴史を語る際にはほぼ必ず言及されるが、他の騎馬民族も同時に複数存在していたため色々わかりにくい。そして相変わらずウィキペディアがイケてない感じになっているので、自分用にまとめておくことにした。 ●民族としての「ス…

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ウマ飼育の歴史と最近の研究動向/何が変わったのか

ウマ娘人気のせいか、最近はウマの家畜化の歴史やウマに関する歴史の本が本屋に出ているのを見かけるようになった。 …のだが、実はウマの家畜化/飼育の歴史についての研究は、この10年くらいで幾つかのポイントが大きく変わっている。古い本だと修正されていないので、そこからスタートすると学説の先祖返りが起きてしまうなと思った。 なので、いく…

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知られざるインドの宗教史「インドのヒンドゥーとムスリム」

世界史リブレットシリーズ、冊数多くて読み終わりまてん!! というのはさておき、今回は何故かインドの宗教についての本を読んでみたぞ。インドといえばヒンズー教が一番多くて、イスラム教徒は少数派。ほとんどのイスラム教徒はインドから独立したパキスタンのほうにいる。という話は有名なので知ってる人が多いと思うのだが、実は両者の区別は非常に曖昧で、…

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ベイルート大爆発で吹っ飛んだ古代ガラス、大英博物館が修復支援へ。

もう忘れてる人もいるかもしれない去年のベイルート大爆発。 ゴーンさんレバノンへ逃亡→そのレバノンの経済がいい感じに爆発→港が物理で大爆発 という流れでメチャクチャになったアレ。 その時に近隣の博物館・美術館も爆風で少なからず被害を受けた。 ベイルート大爆発で湾岸の美術館が壊滅状態に。(国立博物館はギリギリ無事な模様) htt…

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