イギリスさん、ストーンヘンジ近くを通る道路を巡る訴訟と今後の展望。

去年、ストーンヘンジの近くに地下を通す道路を建設するというニュースが流れていた。

英ストーンヘンジ付近にトンネル建設 政府が承認、来年着工へ
https://www.afpbb.com/articles/-/3316218

ストーンヘンジに地下トンネル計画、英政府が承認、賛否両論
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/111600664/

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それが訴訟で政府側が敗訴、工事が差し止められてしまう事態に。
えーこれ政府側負けるんだ?? と、ちょっと意外だった。

Stonehenge tunnel campaigners win court battle
https://www.bbc.com/news/uk-england-wiltshire-58024139

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作ろうとしていたものはコレ

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遺跡への影響の検討が不十分、かつ代替案の検討も足りてないよ、という理由での差し止めらしいので、もしかしたら再検討後にやっぱりこの地下道路でいきます、となる可能性はある。少なくとも、遺跡の近くに空港作ろうとしたペルーさんや、遺跡の敷地内に舗装道路通したトルコさんよりは現実的だと思ったのだが…。


この反対運動、ちょこちょこ経緯を見ていたのだけれど、ドルイド教というピリチュアル系のカルト教団が関わっているのが何とも胡散臭い感じでちょっとなぁ…と思っていた。
ドルイド教というのは古代ケルト人の宗教を復活させたと称する、いわゆる復興ケルトの一種だ。彼らの聖地としてストーンヘンジが設定されているのだが、そもそもストーンヘンジはケルト人が作ったものではなく時代すら全然違うので、史実とはあまり関係ない新興カルトと理解したほうがいい。ていうか、やってる人たちも別に先住民とかじゃないしね…。

交通渋滞の解消が必要なのは確かで、地上を通せないなら地下を通すしかないというのは現実的な判断なのだが、それもダメとなるとルート変えるとかしかないですかね。なんだかイギリスさんも大変そうだなあ。

遺跡保護と人間の生活の利便性の両立は、どこの国も悩みどころなのです。