文書破棄も楽ではない。粘土板文書時代の書庫整理にはショベルを用意して

アフガニスタンがわちゃわちゃになり、各国大使館員が取るものもとりあえず退避するに当たり機密文書の処理をしている話を見て、ふと思ったことがある。
紙の文書なら燃やせば処分は可能である。完全に灰にしてしまえば、復元もできなくなる。

 ――しかし、粘土板文書はどうなるのか。

古代メソポタミア周辺で多く使われた、あの筆記具…そもそも、処分出来なくない?


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というわけで、ちょっと考えて見た。

・燃やす
粘土板なので燃やすと固まっていいカンジになってしまう。

・水に沈める
焼いていないものなら溶けるとは思うが、まず川の適度な深さのところで運ぶのが重労働すぎる

・砕く
高いところから落とせば割れるだろうが、割れても破片が読める
そもそも高いところに運び上げるのが重労働すぎる。
ハンマーで砕くのも同様

・埋める
土に埋めればとりあえず処分にはなる
腐らないので残り続けるが邪魔にはならない

そもそも重量ありすぎて遠くに運び出すのもムリだなこれ…というカンジ。当時はトラックとかもないので。
ロバ馬車に積み込んで搬出するにしても、書庫から運び出す時点でかなり時間がかかりそう。


考えているうちに、粘土板文書が1万枚くらいまとまって埋まって発見される理由が、なんとなく分かってきた。
まとめて処分しようとしたら、地面に穴掘って埋めるくらいしかないのだ。図書館ごと放棄されて埋まったケースとかもあるだろうけど、邪魔なの退けて近くに埋めといたケースのほうが多いと思う。まとまって見つかるしかないのだ…。

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https://blog.britishmuseum.org/a-library-fit-for-a-king/

あと、貴重な文書を隠すのも楽だよね。小さなものなら壺にまとめて入れて、大きなものならそのまま布にでもくるんで、地面に埋めておけばいいだけなので。あっ、なんかそういう発見のされ方してたのもあったな? なるほど。

というわけで

・粘土板の機密文書をイザという時に処分したければ、穴を掘っておくこと
・埋めるためのショベルを書庫に用意しておくこと

こちらをオススメします。