お盆なので: ご先祖様バンザイ。最近見つかった「未知のご先祖」、超旧人類について

「超」がつくと何でもカッコよくなるよね超古代文明とか。
だけど今回のは学術用語として実際に使われている言葉で、super archaic という。日本語訳は一般的に「超・旧人類」。そして、日本人はだいたい、この「超旧人類」の遺伝子を受け継いでいる。つまり子孫が名のれる。やったね!(?)

さて、どうしてこんなやたらカッコいい名前がつけられているのかという話だが、「○○人」と名付けようにも、まだどこからも実体が見つかっていないからなのだ。実は、この謎のヒト種は、現代人や古代人のDNAを分析していて明らかになった存在なのだ。

なので、実は今までに既に発見されている化石のどれかのことではないか、とする説もある。

実際、この「super archaic」の正体は、ホモ・エレクトスではないか、と考えている研究者もいる。ただしその場合、サルに近い原始的なヒトとされているホモ・エレクトスと他の三種のヒト(ネアンデルタール、デニソワ人、ホモ・サピエンス)が混血できるほど近しい文化レベルを持つことが出来たのかどうか、というのが問題になる。今のところ、ホモ・エレクトスはかなり野人っぽい復元図で描かれることが多いからだ。

ただ、数十年前まで同じような野人扱いだったネアンデルタールが最近はずいぶん文明的に描かれるよようになってきていることからも分かるように、復元図や文化レベルの推定は、その時々の学者の傾向や、時代のトレンドに大きく左右される。混血が明らかになれば、ホモ・エレクトスも”文明化”されて復元されるだけのことである。


混血の推定年代と混血ルートは以下のように推定されている。
デニソワ人ともネアンデルタールとも混血した可能性があり、彼ら他種のヒトとの混血を通して取り込まれた可能性も考えられている。
https://www.inverse.com/science/super-archaic-ancestor-modern-genetics-study

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ただし、混血がいつどのくらいの規模で起きたかについてはまだはっきりしておらず、確実視されているのは超旧人類とデニソワ人の間の混血で、デニソワ人が現生人類と混血した際にデニソワ人のDNAと一緒に受け継がれた、というルートだ。(なので、ほぼ確実にデニソワ人のDNAを受け継いでいるアジア人は、超旧人類の子孫と名のれる、という理屈)

DNAの解析が一般的になってきたのがつい最近。遡れる時間が大幅に伸びたのはここ10年くらい。
古代世界に新しい窓が少しずつ開き始め、かつては化石を発掘して形だけで判断するしか無かったというのがもはや嘘のよう。「サルとヒトのミッシング・リンクが判らない」などと言われていたのも20年前くらいまで。既にミッシング・リンクと目される化石や、DNA上に刻まれたターニング・ポイントさえ指摘される時代になった。

人類史はきっとこれからも書き換わっていくだろう。新しいことが次々と分かっていく、このワクワクを是非体験してほしい。