北アメリカ先住民オリンピックinアラスカ、今年も開催される

先住民オリンピックって何だよ、という話だが、実際に「オリンピック」という名を名乗っているのでそう呼ぶしかない。
以下が公式サイト。アラスカのフェアバンクスで行われるもので、先住民の血を引く人々が、先住民独自の競技を行う大会だ。

The World Eskimo-Indian Olympics
https://www.weio.org/

233.PNG

競技一覧はこちら
https://www.weio.org/games

概要映像
https://youtu.be/tk2YEpotvIE

「ブランケット・トス」と呼ばれているものは、ナルカタック祭で行われるナルカタック、インディオ・トランポリンとも呼ばれる、毛布で行うトランポリン競技で、ジャンプの高さや美しさを競うものらしい。若者向けの、スケボ競技のような感じ。
「アザラシ皮剥ぎ」は文字通りアザラシの皮を素早く美しく剥ぐ競技、魚捌きは魚を速く美しく三枚おろしにする板前勝負のような競技。
他にも耳で行う腕相撲のような競技や、芸術性で競うインディオ・ダンス競技など、実にバラエティさまざま。

個人的にはこのへんがアツいと思った。というかアラスカ・インディアンの伝統が競技という形で保存されているのは実におもしろいなと。
老若男女入り混じって、伝統のナイフで魚とかアザラシをばっさばっさ捌いてるの面白い。(映像はyoutubeなどで探せば出てくる)

1.PNG

なんと今年で60年の歴史を持つ、この大会。
エスキモーとインディオはそもそも文化違うよね?とか、エスキモーの中でもアラスカ東部と西部じゃかなり伝統も違わない?とか、アザラシ主食の沿岸部族とカリブー主食の内陸部族じゃ出られる競技も違うよね? とか、細かい疑問もあるけれど、きっとこういう交流を通じて「新しい伝統」が生まれて行く、という側面もあるのだろう。

伝統とは永遠に普遍のものではない。
重要なのは「受け継がれる」ということ。新しいものと混じり合って形を変えていくのは当たり前で、過去と現在の形が違っていても構わない。
参加者たちが笑顔で競技しているのが重要だと思う。

テレビで大々的に放映されることはないけれど、こんなお祭りもあるんだよ、とういうことで。

****
おまけ

学術としてのエスキモー研究 極北の文化誌
https://55096962.at.webry.info/201311/article_16.html

現代アラスカ先住民の捕鯨事情「クジラとともに生きる」
https://55096962.at.webry.info/201907/article_7.html

「あれから40年・・・」 イヌイットいまむかし
https://55096962.at.webry.info/201312/article_1.html