インカのミイラは今いずこ。失われた最高の宝の行方は

インカとは、インカ帝国の王のことで、古代エジプトや戦前の日本以上の「現人神」として扱われていた存在である。

スペインが征服しに行った当時ですら、呪詛を避けるため、落ちた髪の毛や切った爪を側女たちが拾って食べていたというくらい。身に着けた衣服や装飾品は霊力を持つとされ、廃棄する時はお焚き上げしていたらしい。そんな神聖なる存在だから、死後も丁寧にミイラ化して、生きていた時と同じように輿に載せて運び、食事を出していたという。

歴代インカのミイラはそのようにして保存されていたらしいのだが、では、それは一体、帝国の崩壊後にどうなったのか?

これが分からなくてずっとモヤモヤしている。


偶像として廃棄されたという記録もないし、家臣たちがどこかへ密かに隠したという話もない。
インカは文字のない文化圏だというのもあるけれど、それにしても何も手がかりないのは気になってしょうがない。


過去の研究を辿ってみると、インカ皇帝のミイラを探そうとする試み自体はあったらしい。たとえばこれだ。
しかし有力な手掛かりは見つかっておらず、ミイラそのものが見つかったわけでもない。どうにも謎が多い。処刑された最後のインカ皇帝の墓ですらどこにあるか判らないらしい。

Ecuador seeks answer to riddle of Inca emperor's tomb
https://www.bbc.com/news/world-latin-america-17981616

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こうなってしまった理由はいくつか考えられる。

・スペイン人はミイラに興味がなかったので、歴史書に書かなかった
・地元民でひそかに場所を語り継いでいた人たちが、スペイン人が持ち込んだ疫病でほぼ死んでしまった

特に人口減はけっこう痛かったのではないかと思われる。
征服後の100年で人口の50%が失われているからだ。

スペイン人の南米開拓時における人口減少の資料その2
https://55096962.at.webry.info/200909/article_5.html


インカ帝国にとって、最高の財宝は神の化身であるインカそのものだった。世の中的にはきっと黄金のほうがウケるのだろうが、古代文明ファンにとっては、真の財宝の行方のほうが気になる。そしてオカルト心的には、ヒトの形をしたその器にxxするとxxがxxして…ウッフフフ みたいな感じの設定にも、心がときめくのである。


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