北アメリカ、最古のタトゥー入れ道具と思しき七面鳥の骨が発見される。

入れ墨って鳥の骨で入れられるんだ?! と、ちょっと驚き。でも確かに鳥の骨って割ると細かく割けて尖った切っ先が出来やすいから、石器なんかより作りやすいよね。

https://www.sciencealert.com/ancient-turkey-bones-have-reset-the-record-on-the-world-s-oldest-known-tattooing-implements

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元論文
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2352409X21002145

この道具は、Fernvaleという遺跡から発見されたもので、紀元前3500~1600年頃に使われていた。
大きくて丈夫な七面鳥の骨を使っていて、先っぽのところに赤と青の染料の痕跡があるという。

なお、先行研究として鹿の骨を使って豚の皮(人間の皮膚とだいたい同じ固さ)にタトゥーを入れるという実験があったそうで、骨でタトゥーを入れることは可能そうなのだとか。なので、この七面鳥の骨も、先住民の伝統だった入れ墨のための道具ではないか、と推測されている。

しかし紀元前3500年から使ってたとなると、アフリカで見つかってる証拠より古いので確かに今のところ世界最古なのかな…
七面鳥はアメリカ大陸にしかいないし、他の土地だと大型の鳥はオーストラリアなど限られたところにしか生き残っていなかった。とすると、鳥の骨によるツールはアメリカ大陸のオリジナル、と言えるのかもしれない。



なお、こちらの研究は1985年に先住民の墓を掘った時に見つかった道具に対するもの、とのことで、先住民の遺骨は返還しろ! とかの団体に見つかると色々面倒なことになりそう。

"So, a team of archaeologists led by Aaron Deter-Wolf of the Tennessee Department of Environment and Conservation decided to take a closer look at sharpened bone tools recovered in 1985 from Fernvale, a Native American archaeological site."


確かに墓を暴くは良くないっちゃそうなんだけど、日本で日本人がビル建てるときに江戸時代の骨を掘り出しても、別に問題にはならないんである。直接の子孫がいない墓なら、死者への敬意はあってしかるべきとはいえ、いちいち文句言わなくていいと私は思っている。
というか、根底にあるのが「先住民の骨は先住民以外は調べてはならない」というような思想は、先住民と我々は全く別の世界に属するもの、アンタッチャブルなものとして扱っていることになるのでぶっちゃけ差別意識そのものである。

そのへん議論しても話が通じないのでまぁとにかく面倒くさいんだが。昔はキリスト教、今はポリコレ、気を使う宗教が変わっただけというあたり、人間かわらないなぁって感じ。