史実が結末をネタバレしているのでストーリーはそんなに。映像を楽しむ映画「ポンペイ」

アマプラの見放題に「ポンペイ」が入ってたので見てみた。みんな知ってる、例のあの歴史的事件を元ネタにした作品で、ある意味、結末は見る前から既にネタバレされている。
そして、とにかく尺が足りない。足りないので主人公とヒロインは一瞬で恋に落ちるし、なんかすごい勢いでストーリー進む。ていうか序盤10分でラストまでの展開は読める。お約束というやつである。
なので当時のポンペイの街の再現映像を楽しみ、噴火のCGや街の崩壊していくさまを楽しむのがメインで、ストーリーや各キャラクターはオマケだなくらいに思ってたほうがいい。

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主人公はローマに虐殺されたケルト人(ガリア人)の生き残りで剣闘士、主人公と仲良くなるのは黒人枠のアフリカ出身奴隷。この設定のために初っ端のスタートがポンペイから遠く離れたところになっており、主人公の生い立ちの説明に15分くらい使われているので、足りない尺がさらに足りなくなってしまう。おまけに剣闘士とポンペイの街のお嬢様が恋に落ちるわけだが、どう考えてもローマでは結ばれない身分差なので結末は察し。

映像はきれいで雰囲気はあるのだが、難を言えばCGっぽさがあからさますぎるのと、いくらナポリの明るい日差しの中とはいえ町全体が明るすぎ、現代的な意味で小綺麗すぎというのが気になった。小道具なんかはとっても良かったんだけど。道ばたに馬の糞くらい落ちてるだろうし、側溝には汚物が流れてるはずなんだよね…リアルで考えると。

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どうもセットっぽさが抜けないのは、生活感のないテーマパーク的な映像になっちゃってるからなのかな。と思ったり。
最後の、火砕流による街の崩壊も、中途半端にパニック映画にしなくても良かったんじゃないかという気はする。
あと、ヒロインは貴族のお嬢様にするんじゃなく平民の女の子にしとけば、もっと庶民の暮らしが見られたんじゃないかと。ローマ人の邸宅は見慣れちゃってるから、ポンペイの裏通りの再現とか見たかった。


個人的に、ローマ人がだいたいクズなところは気に入った映画でした。

いやほんとクズ…ヒロインの両親もかなり…ていうかいきなり暗殺に行こうとするのは…? あと闘技場で騒いでるゲスいところも、とってもローマ人。いやローマに恨みはな… いっぱいあるけど。時代的にエジプト併合されてから100年後くらいだし。
お陰で、町が崩壊していっぱい人が死にまくってもあんまり悲しい気持ちにならずに済んだのは大変よい部分だと思います。