沈没船がないのに沈没船の気配が見える…北アメリカ/ニューイングランドで発見された銀のコイン

北アメリカはニューイングランドの、植民地時代の地層から見つかった銀のコインは、かつてイギリス私掠が紅海でムガール帝国の船から奪ったものかもしれない。という、なかなか面白そうな記事があったのでメモがわりに。私掠海賊のその後という意味でも、大航海時代ファンには興味深い内容かもしれない。 https://www.livescie…

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幼少のみぎりに影響を受けた児童文学がほぼ別物になって帰って来た…

ナルニア国物語の新訳が出ているようなのでちょっと見てみたのだけれど、まず表紙からめちゃくちゃ今時になってて 「えっ…と?」 みたいな感じで戸惑いを隠せない中の人。 う、うん。 新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす (角川文庫) - C・S・ルイス, 河合 祥一郎 なんかこう、うん。うちにあるやつと全然違う…

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イスラームの宗派あれこれ。実はイスラムじゃないけどそう名乗ってる人たちもいるんだよっていう話

キリスト教といえばカトリックとプロテスタントと正教系、イスラム教といえばシーア派とスンニ派、くらいの派閥は認識されていると思うのだが、多分そのへんで止まっている人は多いと思う。仏教のように細かい宗派の違いなんて無いだろうと思われているかもしれない。 しかし実際のところ、一神教も実に様々な宗派があり、地元でローカライズされていること…

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エジプトさん、ツタンカーメンの黄金のマスクも豪華パレードで運送する計画。…で。中身は…?

先日、豪華絢爛なロイヤル・マミーズ・パレードで22人の古代王と王妃たちをふるい博物館から移送したエジプトさん。 次なる計画として、カイロ博物館に残っている目玉展示物であるツタンカーメン王の黄金のマスクも、豪華絢爛なパレードで輸送する計画であるらしいことが発表された。 Another royal parade planned to…

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とっても面白い。外来植物の持ち込みで日本のカブトムシの行動パターンが変わるという研究

こういうの大好きなんだ… 外来植物がカブトムシの活動リズムを変化させる(プレスリリース) https://research-er.jp/articles/view/98528 カブトムシといえば夜行性の昆虫。成虫は主にクヌギなどの樹液を食料にしている。 中の人の家は夏になると近所の公園からカブトムシが飛来するが、…

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イスラエルで見つかった初期アルファベットは、原カナン文字の「ミッシング・リンク」かもしれない 

イスラエルのテル・ラシシュ(Tel Lachish)で最近見つかった、文字の書かれた陶器の破片が、エジプトからレバントへのアルファベット拡散にまつわる重要な証拠かもしれない、として記事になっていた。 Alphabet's 'missing link' possibly discovered https://www.livesci…

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ただよう不穏と底抜けの明るさ「アヘン王国潜入記」

移動中、読む本ないかなとkindleでぽちぽちやっていたらオススメに出て来たので、とりあえずポチって読み始めた本。 最近はそんな風にして出会うものもある。 【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫) - 高野秀行 この本は、1990年代後半にミャンマー北部の「ワ州」、アヘン製造のゴールデン・トライアングルの中心と言われた…

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タイタニックに乗船していた唯一の日本人と、その後の物語。

沈没したタイタニック号が発見された頃、ブームに乗って色んな本が出たりしていたと思う。 ナショジオでもさかんに特集していたのを覚えている。その時、タイタニック唯一の日本人乗客で、生存者でもある細野氏についての記事があった。これは、その当時の記事からの切り抜きだ。船にそなえつけだった便箋に書かれた手記である。 もとは家族に出…

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【あの人は今】1998年に発見された「青いビーズ飾りのミイラ」、その後どうなったんだろう…

1998年にアブシールで見つかった第26王朝の高官イウファさんのミイラ。 地下水からの湿気でミイラ本体や副葬品の大半は腐ってしまっていたものの、骨とビーズ飾りはきれいに残されていた。当時ナショジオにも掲載されて、きれいな飾りだなーこれ修復されるのいつになるのかなー、と思っていたのを覚えている。 データ https://…

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ツタンカーメン墓から出た遺物のうち、世の中に出てこないものは今どうなっているかというと

ツタンカーメン墓から出た副葬品はかつてカイロ博物館の目玉展示物だったが、老朽化の進む同博物館から新しく建設中の大エジプト博物館のほうに移転作業が進んでいる。 で、移転先で100年以上ぶりに修復や再調査が行われているのだが、中にはどうしようもなく劣化してしまって、発掘当時の面影がギリギリ残っているかいないか、みたいな状態のものもある…。…

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「シルクロードを最初に辿った人間は誰なのか」。遡ってみると辿り着く先は

中国史の中に、張騫という人がいる。 前漢の高官で、匈奴を牽制するために強度支配地域を飛び越えて、現在のウズベキスタンにあたる大月氏の領域まで遠征した人物だ。 シルクロードの歴史の始まりは、この人物の往復をもって語られ始めることが多い。この時の征西によって漢に持ち帰られた情報が、のちのオフィシャルな交易路の成立へ繋がっていくと考え…

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「ウマが居ないのなら、カリブーを食べればいいじゃない。」氷河期のハイイロオオカミの生存戦略

大型の肉食獣たちが滅びていった氷河期末期、それでも生き残った獣たちはどうやっていたのか。 現代まで生き残るハイイロオオカミの、古代の骨を分析して、かつての食生活を確認してみたところ、更新世(約1万年前)まではウマを主食にしていて、その後、カリブーやヘラジカを主食とするように転向した可能性があるのだそうだ。 Shift in …

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「君が代」はどうやって国歌になったのか。→「なんか気が付いたらこれになってた」という話

うちの国の国歌は、みんな知ってる「君が代」である。 この歌について、「君が代」は君主である天皇の世という意味だから民主主義に反すると言い張ったり、戦中に歌われていたから歌いたくないと主張したり、なんかめんどくさい人たちもいるのだが、この場合の「君」は呼びかけの言葉であって、天皇のことを意味しているわけではない。 …と、いうよ…

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ナショナル・ジオグラフィック誌の20年。写真雑誌はこの先、生き残れるのだろうか

ずっと購読していたナショジオ誌も、さすがに20年になると240冊、そろそろ置くところもなくなってきたし床重量もヤバい。 今はデジタル版でバックナンバーも読めるし最近のやつは処分するかな…と思ってちょっと見ていたら、昔に比べて雑誌がやたら薄くなっていることに気づいてしまった。 2010年あたりを境に、2/3くらいの厚さになっている…

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やっぱり荒れた北アイルランド。相次ぐ暴動と特殊な経済圏の設定

ここのところ、北アイルランドのベルファストが騒がしい。 悪い予感が当たっちゃったなあ…という感じではあるのだが、事前に予測していた、北アイルランド独立派ではなく、反対の北アイルランドはイギリス領だ派が暴れているようなのである。どうしてそうなったのかというと、イギリスさんがEU離脱時に結んだ協定と関係しているのだが… その情報…

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老朽化したエジプトのカイロ博物館、ユネスコ世界遺産の暫定リスト入りをする

そんなの申請してたんだ?! って感じ。 今年の2月に申請して、暫定リスト入りを認められた、というニュースが流れていた。ここは中東初の国立博物館であり、確かに歴史的な建物ではある。そしてエジプトの世界遺産は今まで、ギザやルクソール、クジラの谷といったエリア単位での登録が多かったので、建物単体というのは珍しいかと。 https://…

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春の山と鳥の声。野鳥の声で鳥を検索できるサイトが素晴らしかった…

春山の! 季節! 今年も 登 山 シ ー ズ ン だぁぁ 過重労働でヘタりきった魂は山で癒さねばなりませぬ。 というわけで これですよこれ! 去年はGW明けまで緊急事態宣言と自粛で春山に行けなかった…ツツジもヤマザクラもスミレも見られなかった… いまじぶんの山は、1200mくらいから上はまだ冬。地面はパリ…

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曜変だけじゃない、天目茶碗の歴史と魅力「天目 てのひらの中の宇宙」

タイトルかっこよかったのと、表紙の写真がきれいだったんで手に取ってみた本。 大判なので写真も大きくて写真集としてもいいかんじ。茶器とか陶器好きな人はきっと気に入るはず。 天目 てのひらの宇宙 (別冊『炎芸術』) 「天目茶碗」とは、現代では喫茶用の黒釉(こくゆう)碗全般を指す言葉で、元々は中国の天目山に由来する名前。かつて中…

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エジプトのロイヤル・マミーズ・パレード、盛大に行われる。気になるのは残りのミイラの行方だが…。

4/3に行われた黄金のパレード、1時間フルの動画 https://www.youtube.com/watch?v=cHaYy471EwU&t=1s めっちゃ派手だなオイ。さすがエジプトさんや。 ラメセス2世陛下とかこういうの好きそう。 たぶん天皇即位の儀式で平安時代のお祭りを再現してるうちの国の儀式を他の国の人が見た時の…

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ベネズエラ経済が破綻に至るまでの20年。「ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済―」

かつてアメリカよりも豊かといわれ、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラ経済がなぜ崩壊し、GDPが半減どころじゃない状態に陥ってしまったのか。これは、そんな事情を詳しく説明した本である。 ベネズエラ-溶解する民主主義、破綻する経済 (中公選書 115) - 坂口 安紀 経済よりの本かなーと思って読んでみたら、序盤はベネズエラと…

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博物館でお花見を。一年半ぶりくらいに東京国立博物館に行って来た

去年はコロナで中止になり見られなかったトーハクの桜。 今年も入場数制限などはありつつ、予約して朝イチで散りぎわの桜を見に行って来た。 雪のように舞う花びら、一面桜色の地面。美しい… やはり桜は散り際が最高に美しい。 博物館本体では、桜に関連した展示物を常設展のあちこちに散りばめて展示してある。 今しか見られない…

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サブスク時代の学術論文の探し方と、大量にありすぎて読み切れない。という話

サブスク=サブスクリプションとは、たぶん10年くらい前から一般的になり始めた概念で、概念的には「定額レンタル」に近い。身近なところだと、アマゾンプライムに登録しておくと、定額で本やマンガ、映画などが見放題できる。たとえば、特定作品のDVDをお金払って買うのではなく、月々いくらのお金を払っておけば大量の選択肢の中から自分の時間の許す限り何…

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ツカツクリという鳥の作る巣と恐竜の卵 ~その記憶は、はるか昔から受け継がれていたかもしれない。

ニューカレドニア島には、塚のように見える謎の遺跡があった。 中心部にコンクリ状になった物質のある明らかに何者かが作った柱のような構造で、ただし旧石器時代の人類が作ったものにしては古すぎる、というのでかつて謎と言われていたものらしい。 実はそれは、今は既に絶滅してしまったツカツクリという鳥がかつて作った「塚」だったことが判明したの…

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もしかして: 貿易港ベレニケ、紀元前3世紀に一時的に放棄されたのは井戸水が枯れたからでは説

エジプトのナイル川沿岸以外の街は、井戸水が枯れたらおしまいなんである。 ナイルはそう簡単には干上がらないしそもそも流量も多いのだが、他のナイルに面していない諸都市は地下水頼りである。井戸水汲み上げるか、オアシスから水を引くしかない。雨が降らなくて川沿い以外は沙漠しかないからだ。 それは紅海沿岸の街でも同じ。 その紅海沿岸の…

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エジプト~ヒジャーズ(アラビア半島の紅海沿岸部)の海上交易路とハウラー遺跡の情報

コロナのご時世で、発掘報告会もリモート聴講できるいい時代になり申した。 東京まで出て行かなくて済むのでめっちゃ楽。今なら報告資料もPDFでダウンロードできるぞ。日本の発掘隊ってこんな感じのことしてるんだー、みたいなのが分かるよ。 http://jswaa.org/meetings_all/session/ さて聴講してた中で、…

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