老朽化したエジプトのカイロ博物館、ユネスコ世界遺産の暫定リスト入りをする

そんなの申請してたんだ?! って感じ。
今年の2月に申請して、暫定リスト入りを認められた、というニュースが流れていた。ここは中東初の国立博物館であり、確かに歴史的な建物ではある。そしてエジプトの世界遺産は今まで、ギザやルクソール、クジラの谷といったエリア単位での登録が多かったので、建物単体というのは珍しいかと。

https://egyptindependent.com/egyptian-museum-in-tahrir-joins-preliminary-list-of-world-heritage-sites/
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カイロ博物館は老朽化が進み、ツタンカーメンの黄金の遺物や王族のミイラなどは続々と移転している最中。目玉展示物がほぼなくなっている状態なのである。
でも世界遺産として認められれば、中身の展示物が減っても入場料は取れるかもしれない。
いや、というか、エジプトさん絶対それを狙って申請したでしょ…。

博物館としては老朽化が進むこの建物、バリアフリーにも対応できず、修繕するにしても難しく、しかも発見されつづける遺物を収納するには狭すぎるようになっていた。建てられたのが1902年で、当時のままのガラスの展示ケースに展示物が収められている光景は、味があるけれどちょっともったいなくもあった。

それで近年では大英博物館やルーブルが一緒になってリノベーションをやってたはずなのだが、この修復は将来の正式な世界遺産いりの妨げにならないのかどうかは、少し気になる。
https://www.theartnewspaper.com/news/cairo-s-egyptian-museum-to-be-revamped-with-help-from-british-museum-and-louvre


カイロの中心、タハリール広場前という絶好のポジションにあるがゆえに、多くの歴史を見てきたカイロ博物館。
2011年のエジプト革命では暴徒のとばっちりを受けて襲撃されたりもした。その歴史に、一つの大きな区切りが加えられようとしているのかもしれない。

しかし、観光地として箔がつく、などの理由からユネスコの世界遺産いりを目指す各国の遺産は多いけど、博物館を申請するとはなあ。