沈没船がないのに沈没船の気配が見える…北アメリカ/ニューイングランドで発見された銀のコイン

北アメリカはニューイングランドの、植民地時代の地層から見つかった銀のコインは、かつてイギリス私掠が紅海でムガール帝国の船から奪ったものかもしれない。という、なかなか面白そうな記事があったのでメモがわりに。私掠海賊のその後という意味でも、大航海時代ファンには興味深い内容かもしれない。

12.PNG

https://www.livescience.com/pirate-henry-every-treasure-coins-discovered.html

このコインは一か所からではなく今までにも複数の遺跡から発見されていて、おそらく1690年代後半に新大陸で流通していたはずだという。
元々はイエメンで鋳造されたもので、大量に奪われた可能性があるのが1695年にメッカ帰りの巡礼者の乗っていた船、ガンジ・イ・サワイ号が襲われた事件。「史上最大の犯罪行為の一つ」と呼ばれる事件だったようで、詳細はウィキペディアなどで出て来る。

その後、この事件を起こした私掠海賊エブリィが銀貨とともに新大陸に渡ったのでは、と推測されているのだ。

Every,Henry.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/Henry_Every

(そうか…もと英国海軍の私掠か…なんか経歴で納得してしまう)

なお、ガンジ・イ・サワイ号の襲撃はムガール帝国とイングランドの国際問題に発展し、エブリィはマークされるようになってしまったため、海賊島で有名なナッソーまで逃亡したという。

海賊たちがニューイングランドを訪れたたかどうかは定かではない。ハバナまで来てそこで使った銀貨が流れていったのかもしれない。
しかし、この銀貨が海賊の略奪によるものだろうという点では多くの学者が一致しているようで、はるか大西洋を挟んで歴史が繋がっていることになる。

海賊とその宝の行方。ある意味では大航海時代のロマンであり、ある意味では歴史の闇と言えそうだ。