エジプトさん、ツタンカーメンの黄金のマスクも豪華パレードで運送する計画。…で。中身は…?

先日、豪華絢爛なロイヤル・マミーズ・パレードで22人の古代王と王妃たちをふるい博物館から移送したエジプトさん。
次なる計画として、カイロ博物館に残っている目玉展示物であるツタンカーメン王の黄金のマスクも、豪華絢爛なパレードで輸送する計画であるらしいことが発表された。

Another royal parade planned to transfer King Tut: minister
https://egyptindependent.com/another-royal-parade-planned-to-transfer-king-tut-minister/

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Egypt plans another royal parade, this time for King Tut's gold mask
https://www.al-monitor.com/originals/2021/04/egypt-plans-another-royal-parade-time-king-tuts-gold-mask

今度の移送先は、他のツタン様の遺物と同じギザの大エジプト博物館。何度も開館延期されて、今年こそは開館するぞと言ってる段階で、一番の目玉展示物だけに開館の直前に移転させると言っているようなのだが… ここで思い出してほしいのは、ツタン様のミイラ本体は、王家の谷の墓の中にひとりポツンと残されていることである。

ミイラを移転させることによるファラオの呪いを恐れてだとかいう話もあるが、いや、その、呪いなんて無いんだからツタン様もいいベッドに寝かせてあげない…?
ていうかマスクだけパレードしてもな、中身ないんじゃあなあ。
なんだかちょっといたたまれない。

そして、ここのところエジプトでは列車事故やビルの崩壊など、インフラ投資を怠ったツケによる事故で死傷者が相次いでいる。
どちらも「エジプトではよくある事故」なのだが、必要なところに必要なカネを使っていれば防げたはずのものでもある。

こんなパレードにはお金を使うのに、人命にかかわる部分に使わないのはおかしいのでは?という批判も既にある。というか私もそう思う。

ぶっちゃけこのパレード、古代の王たちへの敬意からやってるわけじゃない。外貨獲得のかなりの割合を観光業が占めるため、派手なパフォーマンスで世界の目を引きたいという魂胆がミエミエすぎるのだ。イメージ戦略。そして国威発揚としての利用。そもそもからして古代エジプトと現代エジプトはほぼ別物であり、歴史は繋がっているものの、伝統としては途切れて何千年と経っているものを空想で再現しているだけである。


いつだって、死者よりも生者のほうが恐ろしい。
古代のファラオの呪いは無いかもしれないが、エジプト政府はもっと、国民の怒りを気にしたほうがいいと思うのだが。