「ウマが居ないのなら、カリブーを食べればいいじゃない。」氷河期のハイイロオオカミの生存戦略

大型の肉食獣たちが滅びていった氷河期末期、それでも生き残った獣たちはどうやっていたのか。

現代まで生き残るハイイロオオカミの、古代の骨を分析して、かつての食生活を確認してみたところ、更新世(約1万年前)まではウマを主食にしていて、その後、カリブーやヘラジカを主食とするように転向した可能性があるのだそうだ。

Shift in diet allowed gray wolves to survive ice-age extinction
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/cmon-sid040921.php

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実は骨は、生きていた時に食べていたものによって少しずつ成分が異なる。
詳しくは以下などを参照してほしいのだが、古代人や古代の生物の骨から食生活を再現する研究は、最近だと結構ある。とはいえ、こんなに細かく種を特定できるようになったんだなぁ…とシミジミと思う。昔に比べて精度めっちゃ上がってる。

古人骨の化学分析による先史人類学―コラーゲンの同位体分析を中心に―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/asj/114/1/114_1_5/_pdf/-char/ja

骨コラーゲンの炭素同位体分析に基づく馬の食性復元
https://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/5543/1/BB20962352_036_042.pdf

で、今回のハイイロオオカミの古代の骨の分析結果では、既に絶滅したウマの仲間が約半分で主食、残りには現代と同じカリブーや羊の仲間、なんとマンモスも混じっていたそうだ。

しかしかつての主食は絶滅。カリブーやドールシープは生き残るので、それらの種を食べられたことが、ハイイロオオカミが現代まで生き残れた要因の一つと言えそうだ。他の大型の捕食者たちは、旨く主食を別の動物にシフトさせることが出来なかったのかもしれない。


それと、ハイイロオオカミの生態を調べていてたまたま見つけた動画が面白かった。
現代のハイイロオオカミの動画だが、氷河期の頃もこんな風にして狩っていたのだろう。

そしてハイイロオオカミの群れは、ハイイログマの成獣であっても、小型なら追い払える、というのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=YDbQzK3K71k

パワーで勝る大型肉食獣であっても、たった一頭では「群れ」に勝てない。

減っていく獲物のパイを奪い合う中で、絶滅していった他のライバルたちを負かした可能性のあるもう一つの要因は、この、群れで狩りをする習性だと思う。効率的に、ライバルたちを蹴散らして狩りが出来る。

人間の場合もそうだが、やはり狩りは群れでやるべきだよな…と思った次第である。

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