【三神合体】セラピス神+アメン神+アガトダイモン神というとんでもない合体神を発見した

世界の蛇の神についての本に「エジプトのアメン神も蛇の姿をとることがある」と書いてあり、ん? アトゥム神と間違ってね? と思いながら調べてみたら、ほんとにアメン神だった。しかし正確に言うとこれはアメン神にギリシャのアガトダイモン神を混ぜて、ほぼ原形なくしたものだった…。
ていうか、なんでこんな無茶な混ぜ方をしちゃったんだ。

実際見ると言ってる意味が分かると思うのでとりあえずどん

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これは最近アテネに建った新しい考古学博物館のページで紹介されていたもの。
https://www.namuseum.gr/en/

紀元前1世紀~紀元後1世紀、エジプトはギリシャ文化が流入している、ヘレニズム時代と呼ばれる時期。
アガトダイモンはもともとギリシャで蛇の姿で現される神で、エジプトではヘビの姿をとる運命の神シャイと同一視されることが多かったはずなのだが、ここでは何故かアメン神やセラピス神と合体してしまったらしい。

ちなみにセラピス神自体も、プトレマイオス朝になってからエジプト人とギリシャ人の融和政策の一環としてエジプトの神とギリシャの神を混ぜて作られた神である。
http://www.moonover.jp/bekkan/god/serapis.htm

この像の特徴的な髪の毛やヒゲは、セラピス神の顔なのだ。



セラピス神 =
エジプト神から→(オシリス+プタハ+ソカリス=冥界三神セット)+ミン(豊穣神)+アピス(冥界神の属神、聖なる牛)
ギリシャ神から→ゼウス(最高神)+ハデス(冥界神)+アスクレピオス(医神)

この像=
セラピス神 + アメン神 + アガトダイモン神

結論
主要な男神の属性を盛れるだけ盛った特盛セット


ある意味で全知全能の神。

いや…ていうか…既存の主要神を片っ端から合体させて「実は! 今まで知ってる神はこの全知全能なる完全な神の一部だったんだよ!!」
』ってことにしたんだねこれ…。多神教がある種の一神教に変化しようとした瞬間の産物なんだこれ。

しかしさすがにこの姿は奇異過ぎたのか、特に定着もせず、例が沢山あるわけでもなさそう。
もしかしたらこれは、失敗した一神教の試みというべきなのかもしれない。