古代マヤでは塩も貨幣代わりに使われていたのでは? という話

お給料を意味する言葉「サラリー」の語源は、かつてローマ帝国において、騎馬や兵士たちへのお給料の一部として塩(ソル)が使われたところにある、という。
そんな話を思い出しながら、こちらは古代マヤである。

マヤ人が塩を製造していた遺跡が見つかり、出来上がった塩を一定の大きさで"ケーキ"のように固めて取引していたことから、もしかして貨幣がわりだったのでは? という説が出て来ている。

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元論文
Salt as a commodity or money in the Classic Maya economy

記事

Researchers Uncover More On The Use Of Salt As An Ancient Maya Commodity
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2021/03/researchers-uncover-more-on-use-of-salt.html

実際に塩の塊を取引している壁画が、2,500年ほど前のユカタン半島、カラクムル遺跡から見つかっているという。この壁画の時代は古典期後期(A.D.600-900)で、マヤの都市国家間で長距離交易が盛んだった時期にあたる。金や銅などの金属を一定の重量に固めて貨幣として使った、というのはどこかで読んだことがあるのだが、塩も使えるのか…。という感じ。確かに塩を貨幣がわりに使った文明は世界に数多い。しかも、生きていくために誰もが必要とするものだけに、どこへいっても普遍的な価値を持つ。

ただ、塩の価値は文化圏ごとにだいぶ違っている。
海に面しているとか、近くで岩塩がとれるとかの地域ではそれほど高くなく、塩の入手が困難な地域ほど高い。マヤ文明の多くの都市は海からのアクセスがあるし、作るのは手間だけど手に入りにくいわけじゃないから、価値はそこまで高くなかったのでは。という気がしている。

なお、今回見つかったマヤの塩づくりの方法は作り方は塩水を煮詰めるというものだったようだ。雨が多く、木材の豊富なマヤで選択するなら納得の方法。

場所はここ。ベリーズのPaynes Creek国立公園。

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探してみたら、関連論文がいろいろ出て来た。
参考までに…。
https://core.tdar.org/collection/65099/flooded-ancient-maya-salt-works-paynes-creek-national-park-belize