乙女ゲーを攻略する際に乙女の気持ちでプレイ出来なくなった、という話

乙女ゲームというのは、ギャルゲーの反対で女性むけの作品だと思ってもらいたい。

男性向けのいわゆるギャルゲーでは、魅力的な若い女性キャラが多数出て来て、その中からお気に入りのキャラを選んで絆を結び疑似恋愛していくのに対し、女性向けの乙女ゲーでは、男性キャラが出てくる。そして絆を結べるキャラクターは「攻略対象」と呼ばれる。

ゲーム上の疑似恋愛なので現実の異性の好みとは異なることが多いのだが、人によってだいたい、好むキャラクターのタイプが決まっている。そして、ゲームのほうも大抵、人気の出やすいステレオタイプにあわせたキャラクターを出してくる。乙女ゲーによくいるのは、以下のようなタイプである。

 ・可愛くて守ってあげたくなる系キャラ
 ・生真面目な優等生タイプ
 ・ミステリアスで無口なクール系美青年
 ・渋い叔父様
 ・家庭的で明るい社交家

ここにさらに「強面だが可愛いものが好きで猫に目が無い」とか「こっそり甘いものを食べてる」とか「強い姉たちを持つがゆえに女性恐怖症」とか「悲しい宿命を背負った名家の息子」とか、色んなあるある属性が盛られて組み合わされてキャラが作られる。


で、リメイクもののゲームとか出たり、昔プレイしていた人気シリーズの続編が出たりしてゲームやってる時に、ふと気が付いてしまったことがある。
…自分、10年前とかとだいぶ、思い入れをもつキャラのタイプが変わっている…。
どうも最近の自分は、生活がダメっぽいキャラに世話を焼きたがる傾向があるようなのだ。

そしてさらに気づいてしまった。

これ、おかんの気持ちだ。



自分の身を顧みず「俺なんてどうなってもいい…」とか言い出す刹那系、もしくは頭脳明晰だが食事は栄養を効率的にとるものとしか思っていなくて明らかに食生活がグダグダな天才肌キャラあたりが出てくると、優先して攻略に行ってしまうのだが、その根底にあるものは「もぉーダメでしょxxちゃん! こんな生活してちゃ年取ってからガタが来るわよぉお」という近所のおばちゃん的な感情なのだ。決して恋愛感情ではない。
好きなものを聞き出してこまめに持っていったりするのは、ほっとくと家の中で孤独死してそうなダメなキャラが心配で見てられない、的な。
あと、ほっとくとそのへんの断じて認められないモブ女とくっつきそうで「あの子はxxちゃんには釣り合わないと思うのよ…もっといい子がいるんじゃない?」的な。

攻略はしてるけど恋人になりたいわけではない。むしろおかんになりたい。そう…キャラとの年齢差が開きすぎたのだ…正常な反応とはいえ…うん、なんかこう…自分も大人になったなぁ(?)。


というわけなので、プレイするのは相変わらず楽しいのだがなんつーかこう、やってる側の感情は生きてきた年数に沿ってだいぶ変化しているなという感じが。
あと操作キャラの女の子は自分の投影というよりは、完全に自分の娘みたいな感覚になっちゃってる。昔のアン●ェリー●とか。

その点、大人になってからも少年のままの心でドラクエとかプレイできる人は、ある意味凄いんだなって思います。