無限に時間が吸い取られていく。「リアルサイズ古生物図鑑」

本屋でパラッ…としたらそのまま時間が吸い取られていったので諦めて買って来た。

かつて地球上に生きていた生き物たちが、もしも絶滅せずに現代に生きていたら? というのを再現CGで現代の風景に取り込んでいる。それだけならありふれていそうだが、シチュエーションのチョイスがとてもいい。全般的にやさしいせかい。弱肉強食しない。ダイアーウルフは番犬するけど襲って来ない。見ていて純粋に楽しめる本である。

古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 新生代編 - 土屋健, 群馬県立自然史博物館
古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 新生代編 - 土屋健, 群馬県立自然史博物館

この本では、かつて日本に棲息していた動物もたくさん出て来る。たとえば日本神話のトヨタメヒメにちなんで名づけられたというこちらのワニなどである。見慣れた風景に不思議な生物が登場するという非日常感も、この本のウリかもしれない。

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もしもナウマンゾウが町中に登場したら、とか。ハリウッド映画なら絶対これ大パニックになってるシーンだけど、この本ではみんながゾウを避けてくれる。警官も出動しないし規制線も貼られない。やさしくもふしぎなせかい。

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それにしても、ファンタジー世界に登場する動物ってだいたい過去の地球に実在していたんだよな…と思った。
某なりあがる勇者に出て来た馬車を引くせるのにちょうど良さそうな飛べないデカい鳥も、某モモンガ様に登場するデカいハムスターも、あとタイトル忘れたけどなんかに出てた巨鳥とか水陸両用の怪物とかも、みんな 本当に いたんだ。

ていうか昔の人は化石とか見ながら空想世界に取り込んで、それが現代まで繋がっているのでは。という気がして来た。


なお、この本はシリーズもので三冊ある。
さすがに全部買って帰るのは重すぎたので一冊だけ手に入れてきたが、このクオリティなら揃えておきたい気もする…え、通販? その手があったか。

余談だが、この本に登場する姿はあくまで現在の学説でのもの。
ダイアウルフは最近、「実はオオカミから遠い」という研究が出て、狼に似せて復元するのは誤りではないかと言われ始めている。古生物の姿はその時々の研究によって変わるので、この本の見た目は、あくまでも…いやまあ、そういう細かいところどうでもよくなる本ではあるんですが。

ダイアーウルフ、実は狼では無かったらしい
https://55096962.at.webry.info/202101/article_13.html