今年はまぁ、色々ありましたね…。とりあえず元気で生きてられればそれでよかろう。あと来年もお仕事があるのは良いことだ。
しばらくは旅行で国を出ることも出来なさそうなので、今年は過去の諸外国遠征記事でも貼っときますかねー。
まだ行きたい場所はたくさんあるので…コロナ落ち着いたらね…。
あと、山にも登りたい。
イギリス…
tunamiは日本語から英語に借用され、今や世界中で通じる単語の一つである。
なので「Paleo-Tsunami」はそのまんま「古代の津波」と読んでいい。いきなり日本語入るとちょっと「ん??」ってなるけどね。
Evidence For A Massive Paleo-Tsunami At Ancient Tel Dor, Isr…
約11,000年前、氷河期が終わる以前に陸だった場所から漂着したと思われる古い道具類の中から、人間の骨で出来た武器が見つかった、という話。人間の骨はあまり強度が高くないので実用的な武器としては使いづらいはずなのに、なぜ素材として採用したのかは謎。
ちなみに、なぜ発掘ではなく漂着かというと、ここは日本の近くで言うとベーリング海峡の陸…
キンイロジャッカルといえば、古代エジプトの神アヌビス神のモデルではないかとされていたイヌ科の動物。
それが詳しく調べてみたら、実はアフリカにいるのはキンイロジャッカルではなく、別の種だったというお話である。
アフリカのキンイロジャッカル、実は新種のオオカミだった
https://www.cnn.co.jp/fringe/350…
" 政府に提言出来る立場に就くならば、政権批判は「してはいけない」。"
これが大前提である。
こういうことを言うと、「政府を批判してはいけないのか! 学問の自由を侵害している!」とか噴き上がる人もいるだろうが、よく前提を読んでもらいたい。
政府に提言出来る立場に就くならば、その政府の存在そのものや、政府の出してきた案を根本…
この地球上には、まだ未知なる文明や文化圏が、知られざる歴史が埋もれている。
最近になってようやく発見されたものの、どういう勢力がいつ作ったのかもよく判らない遺跡も沢山ある。
今回は、そのうちの幾つかを紹介してみたい。どれも今後の調査が気になるものばかりだ。
●ペルー南部にある「地上絵」
https://55096962.…
最近、レディースファッションの中にチェインメイルがたくさん出てるんですよ…。
どういうことかというと、こういうこと
チェインメイルニット #とは
これはまだ…なんとなく判る気もする…いや分からん
お洒落…? お洒落とは一体…
チ ェ イ ン メ イ ル ジ ュ エ リ ー
だんだんチェイン…
クルナの災難とは、フランスの探検隊が発掘で得た遺物をイカダで運んでいた最中に、現地住人の襲撃を受けて水没させてしまった事件である。
場所はティグリス川とユーフラテス川の合流地点であるクルナ(Qurnah)付近、発生は1855年5月23日。これにより、ルーブル美術館や大英博物館が手に入れるはずだった貴重な多数の遺物が喪失し、現在に至るま…
プントの国、とは、古代エジプト人が交易していたアフリカ内部のどこかにあった国である。
特にハトシェプスト女王の葬祭殿に描かれた、貢物と高貴な人々の行列が有名だ。しかし、古代エジプト人が「プント」と呼んだ国がどこにあったのかは、まだ特定されていない。
輸入していたものがキリンやペリカン、ヒヒなどの珍しい動物で、植物では黒檀や乳香、…
人文科学の世界って10年も経てば常識や定説がガラっと変わることは珍しくないので、「xx全史」みたいな大きなタイトルはつけないほうがいいんだよな…とは思ったけど、内容を分かりやすくするなら確かにこのタイトルで間違いではない。書いているのはシュメールが専門の競馬が大好きな先生。なのでハンムラビやサルゴンの話をしたあとあとがきでコントレイルの…
リモートワークで家にいる時間が長いので加湿器買おうかなーっと思って見ていたら、何かかたっぱしから「次亜塩素酸水対応」って書いてあるんですよ…。
どうもコロナ対策で次亜塩素酸水を中に突っ込んでミストとして使うらしい。
いやそれ、死にますよ。
まず一般常識で考えてほしいのです。
除菌作用のある液体を、超音波で水分を空…
似たような研究で、古代人の骨に残された歯石(歯にくっついている食べ物のカス)から古代人が何食べてたかを調べるのを見た覚えがあるんだけど、今回は壺の中にうっすら残ってる有機物から、どんな食べ物を壷に入れてたかを探る試み。最近出て来た、壺の中に残る僅かな有機物でも分析できるようになったという研究と関連していると思う。
What’s c…
最新といっても去年のものなので、もしかしたら新しい研究が出ているかもしれないけれど。
古代の牛の骨からDNAを採取して、現在のウシがどのようにして家畜化されていったのか、というのを調べている研究がある。
Ancient cattle DNA reveals a bullish tale
https://www.natureas…
大昔の人たちが、洞窟の岩絵をどうやって描いたのか、という話をしたい。
絵そのものはよく知られているが、道具や使われた顔料については知名度が低いのではないかと思う。実は洞窟に絵を描くのは、現代人が考えるよりとっても大変な作業なんである…。
以前日本でラスコー展をやった時に、そのへんの資料は一通り展示されているが、ラスコーを…
今年もはや、この季節がやって来ましたか…。
今年はコロナ影響で発掘止まってたところも結構あったけどな…。
というわけで今年のTOP10とか適当に整理しておく。
https://www.archaeology.org/issues/406-2101/features/9263-top-10-discoveries-of-2020…
なんか広告見かけて、ん? 見覚えあるな? と思ったら以前ツタンカーメンでツッコまれまくってたとこじゃないですか…。
今はヴァイキングのゲームが発売されたりしているので、こういう売り方なんですかね…。
https://www.igenea.com/en/vikings
「あなたはヴァイキングの子孫かも? DNAテストをや…
リモートワークが基本になると、会社帰りにぷらっと本屋に入るってことが無くなって、休みの日にガッツリ行くしかないんですよねぇ…。
というわけで、久しぶりに本屋に行って漁って来たのがこちら。増補版が出たのは5年ほど前だけど、初版が出たのはけっこう前らしい。古代ローマによるブリテン島の支配がテーマの本である。
※緑色の表紙のほうが最近…
別々の博物館に収蔵されていた彫刻が、実は元は一つの像だった、ということが判明した…というお話。
しかもこれ、実は指摘されたのは1987年。最近亡くなったJ.F. Borghoutsという学者の遺品の中から見つかった、未開封の手紙を開けてみたら、その中に「実はあの像は一つだと思うんですよ」的なことが書かれていたという。エェー…。
…
いつの間にか靴下の片っぽが消えてしまう、と悩んでいる人が意外といるらしいので、ここはひとつ、学生時代から靴下の片方を亡くしたことがほとんどない私が秘儀を伝授しようと思う…。
まず、靴下の片方が謎の消失を遂げる機会は、主に洗濯の時であることに注目したい。
大きく分けると以下のようなパターンだ。
(1)洗濯機で回しているうち…
古代エジプトの音楽は楽譜が残っていない。
にも拘わらずネット上には謎の楽譜が出回ってるよね? あれ何なの? って話から始まった話。
結論から言うと、エジプトのものだとしてもおそらくローマ属州時代のもので、「古代」の楽曲を記したものではなく、そもそも楽譜なのかどうかも突き止められなかった…。
問題の「楽譜?」はこちら。
ぱ…
あるじゃん! 五重名ぜんぶ載ってる本あるじゃん!! みたいな感じになった。
ていうか何気にこのシリーズ、色んな機会に辿りついてちょびちょび手に入れては揃っていく感じ…。
The Great Name: Ancient Egyptian Royal Titulary (Writings from the Ancient World…
既に絶滅した動物も描かれていることから、推定される年代は12,600 ~11,800年前ごろ。氷河期が終わろうとしている時代、まだアマゾンが今のようなジャングルになる以前の時代にそこに住んだ人々が描いたものだろう、とされている。
Sprawling 8-mile-long 'canvas' of ice age beasts di…
こういう尖ったことやりたがるのだいたいここの大学だよね…。
筑波大学で、ゴキブリを操る技術が開発されたそうだ。マダガスカルゴキブリという頑丈で大きめの種に電極を埋め込んで、その電気刺激を使うのだという。言われてみると科学っぽく聞こえるけど、やってることは軽く呪術の類。壁からソッと現れたゴキブリが目の前にメモを置いて帰る、そんなSFが実…
古代エジプトの遺物の中で、ビーズを繋げたネックレスやブレスレットで出土地が判ってないものはだいたい再建(見栄え良く繋ぎなおしたけど元の形が分からない)ものだよ…という話をしてみたい。
ビーズは腐らないけど紐は腐る。というか劣化してボロボロになってしまう。
そして出土地が不明ということは、盗掘や、記録のない時代に掘りだされていつの…
ベルリンのエジプト博物館(正確に言うと博物館島の中にある「新博物館」)から来たエジプト遺物を展示するエジプト展が開催。
コロナご時世なので混みそうな三連休と天気のいい日は避けて朝イチで行ってみた。
公式
https://egypt-ten2021.jp/
現地博物館行ったことはあるんだけどね。
ちょっと珍しいやつが…
儀式的なゲームだったそうで、南米だしもしかしたら負けたらイケニエとかあった可能性はあるけど…とっても楽しそう。
Playing Moche Badminton
モチェ文化は、ペルー北部で紀元後200-700年頃に栄えた文化圏の一つ。ほぼ同時代、ペルー南部ではナスカ文化が栄えていた。
この図の元になっているのはモチェ文化…
硬派な出版社だしタイトルからしても普通っぽいのに、パラ見した時に「ん…?」みたいなのがあったのでとりあえず前から順番に読んでみた。
結論から言うと、これは一般人はあまり読んではいけない。複数人で書いているのだが、中にオカルトの人が混じっている。ヤベェ話をヤベェと嗅ぎつけられる人向けの本だが、そこまでして読める部分だけ読むなら、個別に参…