ラメセス6世の彫像の「首」、別の博物館に収蔵されていた「胴体」と一致する

別々の博物館に収蔵されていた彫刻が、実は元は一つの像だった、ということが判明した…というお話。
しかもこれ、実は指摘されたのは1987年。最近亡くなったJ.F. Borghoutsという学者の遺品の中から見つかった、未開封の手紙を開けてみたら、その中に「実はあの像は一つだと思うんですよ」的なことが書かれていたという。エェー…。

Ramses Statue Pieces Held In Two Different Museums Matched
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/12/ramses-statue-pieces-held-in-two.html

首んとこ
シカゴ大学・東洋研究所
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胴体んとこ
アムステルダム国立美術館
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指摘したのは、シカゴ大の付属博物館のほうの学芸員だそう。「お宅の胴体とうちの首、たぶん一致しますよ」とお手紙送ったものの、送られたアムステルダム側の博士はお手紙読まずに仕舞いこんじゃって、明るみに出ないまま終了してしまったらしい。
送った方も、まさか手紙が未開封とは思ってなかったんだろうなぁ…。悲しい。

しかしこれ、胴体のほうは「トルソ」(イタリア語で胴体を意味する)って呼ばれてるけど、首が見つかったってことはもはや「トルソ」ではなくなってしまうのでは…w
そして合体させた像を片方の博物館にまとめて収蔵する場合、どっちに寄せるかもちょっと気になった。いや、てか、バラバラにしたままだと可哀そうなので折角だし一つに戻してあげて欲しいんですが。

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ラメセス6世は第20王朝の王で、治世は短く、死後にミイラも墓荒らしによってズタズタにされてしまった可哀そうな王。
また、この王の時代にエジプトの国力は大きく低下し、シナイ半島あたりは王の権威から外れて遠征出来なくなってしまっている。像の数奇な運命も含めて、なんか不幸属性持ちの王様だったんかなぁ…とか思ってしまうのであった。