アマゾンがジャングルになる以前: 氷河期終わりに住んだ人々の残した岩絵が発見される

既に絶滅した動物も描かれていることから、推定される年代は12,600 ~11,800年前ごろ。氷河期が終わろうとしている時代、まだアマゾンが今のようなジャングルになる以前の時代にそこに住んだ人々が描いたものだろう、とされている。

Sprawling 8-mile-long 'canvas' of ice age beasts discovered hidden in Amazon rainforest
https://www.livescience.com/ice-age-rock-art-amazon.html

日本語記事

絶滅した巨大動物などが描かれた1万2000年前の壮大な壁画がアマゾンの熱帯雨林で発見される
https://gigazine.net/news/20201202-ancient-rock-art-discovered-amazon/

画像などは記事にあるが、黄土で描かれていてけっこうきれいに残っている。
年代からして、これを描いたのは南米大陸に最初期に到達した人々だったことになり、石器だけじゃなく岩絵によって、謎多き最初の人類の姿がほんの少し見えてきたかな、というところ。

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なお、記事では「アマゾン」という言葉が使われているが、この場所はアマゾン川の流域ではない。地域としてはアマゾンだけど、アマゾン北部でオリノコ川水系。グアビアレ川とアリアリ川の交わるところに近い。(ちなみに、だいぶ離れているけどギアナ高地やエンジェル・フォールもオリノコ川水系)

場所はコロンビアのSerranía La Lindosaという遺跡なので、南米大陸の中では北部。1万5千年前にはまとまった数が南米に入り始めていた、という時代ラインが学者の多数が納得している現在の説なので、ちょうどいい時代で見つかったなという感じ。1万2千年前なら、この場所に人間の集落が出来ていてもおかしくない時期なので特に論争にはならないと思う。


遺跡についての資料とか
https://www.sdcelarbritishmuseum.org/the-serrania-la-lindosa-new-archaeological-sites-for-the-colonisation-and-settlements-of-the-colombian-amazon/

↑のブロジェクトページから辿っていくと、ギアナ高地周辺の初期の人類の遺跡を探すプロジェクトが他にも進行中らしくて、なかなか面白そう。今まであんまり調査されていなかった地域だから色々出て来そう。

なお、アマゾン奥地の文明については、最近すこしずつ研究が進んで情報が出始めている。
のちにインカ帝国に繋がるアンデス文明のルーツというべき源流がアマゾンにあるのでは、などという説もあったりして、とても興味深いところ。

アマゾンに大規模集落の痕跡が! 従来説を覆す! →日本語文献すでにあります
https://55096962.at.webry.info/201804/article_11.html

南米の歴史というとどうしてもマヤやインカといった「最終形態」の話になってしまうのだけれど、本当なら、歴史は、最初に人類がたどり着いた時点から繋がっているはずなのよね。その、語られることになかった始まりの物語を見てみたい。