狩猟採集社会は「男は狩り、女は採集」だったという誤解…おめさ一回実際やってみっぺ? な?

考古学者さぁ、いっぺん自分でやってみればいいじゃん…みたいな気分になった。
「男は狩り、女は採集」という常識を覆したぜ! という話なのだが、そもそもその思い込み自体が前提としておかしいよね。って話。

9000年前に女性ハンター、「男は狩り、女は採集」覆す発見
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/110600646/?P=1

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考えるまでもなく、集団に所属する、働ける成人全員で食料をかき集めなければ生きていけいな環境では、男女の役割を明確に分けると全滅してしまう。そんなことは当たり前だ…。男女の役割を分けるのは、女性より男性のほうが力があるので、男性が十分な人数いる場合は、女性より男性がやったほうが仕事の効率が上がるからで、集団が十分に大きくて、生活に余裕がある場合に限られると思う。つまりは環境次第。

主食が栗とどんぐりの環境で、これらを収穫できるのが秋の一カ月間に限られる場合、その一か月に男女とも集中して必死に採集せざるを得ない。
冬に火を起こしていないと凍死してしまう環境では、秋の終わりまでに男女とも冬を越せるだけの薪を全力で集めることになる。
女性が狩りをしていた、珍しい! で終わっちゃ意味がなくて、そこの生活環境がどうで、主食が何で、どういう食糧カレンダーで動いていたかまで考えないと意味ないよ…。

ここでいうカレンダーというのは、たとえば、以前調べた縄文人の四季の主要食糧のカレンダーみたいなものだ。
https://55096962.at.webry.info/201808/article_26.html



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「採集」とは何を採集するのか。その時の旬のものを採集するはずなのだ。従って、季節によって忙しさが全然違う。 山菜とりなら春の一時期、キノコとりや木の実なら秋。冬は採集するものがないので狩りに集中するしかない。ごはんがないと飢えて死ぬしかないので、食料は最優先である。

男女とも狩猟に出ていた社会というのは、つまり、女性も狩りを優先して行わなければ生きていけない環境だったか、特定の季節に全員で狩りを行う必要があったのではないかと思うのだ。たとえば、サケがめっちゃくちゃ遡上してくるから全員で取りに行って保存食一杯作るぜ!! とか、そういう地域もある。

なんつか、これじゃ分析が浅すぎるので、まずその変な思い込み無くして0に戻してから考えたほうがよくね? って思った…。
たぶんこのテの性差の役割の違いは、日本の縄文時代の研究のほうがまだ進んでると思う…。