アサシンクリード・ヴァルハラ序盤プレイ感想「ゲーマー以外は高確率で脱落する玄人向けアクションゲー」

11/10に発売されたばかりの暗殺ステルスアクション、「アサシンクリード・ヴァルハラ」。通称アサクリシリーズの最新作で、ヴァイキング時代全盛のノルウェーからスタートし、北の海を冒険する作品だ。

公式
https://ubisoft.co.jp/acv

トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=1iI0MrMENt4

112.PNG

その序盤10時間程度をプレイしての感想を書いておきたいと思う。
ざっくりまとめると、「良いところ」「悪いところ」は以下の通りだ。


●良いところ

・画面がめちゃくちゃ綺麗。雪を踏むサクサク感や、凍結した崖は登れないこと、坂道の雪でスリップする感じなどが楽しい。BGMと画面のお陰で雰囲気はバッチリ

・ヴァイキングどもがマジヴァイキング。くそ脳筋。船やブローチ、手斧、ロングハウスなどよくできている

●悪いところ

・ストーリーは相変わらず超分かりづらい&どうでもいい展開が続くので、正直苦痛。

・北欧神話の予備知識がない人を序盤から全力で振り落としていく暴走運転。ついでに過去のアサクリシリーズをプレイしたことがない人も振り落としていく。プレイヤーを選びすぎる仕様

・序盤は冬の北の大地なので画面が暗い

・そもそもヴァイキングは「名を遺す」「戦場で華々しく戦う」ことが道徳なので、ステルス暗殺しにいくアサシンプレイとの相性が非常に悪い。わざわざアサクリシリーズとして出す意味が疑問なゲームになっている


…うん、なんか、まとめてしまうと「画面が綺麗なだけのクソゲー」感がひしひしと漂うよね。まぁそう…なんだ…お察しください。
前作オデッセイにも輪をかけて序盤に行ける範囲が少ないうえ、強い敵には絶対敵わない仕様なので、オープンワールドとも言い難い。日本のRPGが一本道すぎると酷評されていた時代もあったが、なんかその時代のまんまじゃね? って感じ。しかもキャラへの思い入れが全然湧いてこなくて「えっ…君たち誰…」って感じ。

特に同じ船に乗ってる仲間たちに全く愛着が湧かないのは致命的だ。
仲間の名前も顔も知らないのに、いきなり助けに行くミッションから開始されるのである。シナリオを書いた担当を肩ポンして「あのさぁ」って小一時間語りたい。


ちなみに、なぜゲーム内のスクショがないのかというと、

 スクショの撮り方が
 どこにも書いてない

からだ。

ゲーム内キー操作一覧にも出てこない上に、前作までのキーでも反応しなくて、風景だけは文句なく綺麗なのにそれを誰かに伝えることもできない。


そう、このゲーム、とんでもない説明不足ゲーで、初見の人はまともに操作できるのかも怪しいんである。
何の説明もなくイチゴ摘まされるし、何の説明もなくカラスが飛んでるし…

前作までプレイしていることは必須、そうでない人は導入部分で操作も何も分からず、いきなり出てくるレイラやDNAが云々の話も分からず、「???」ってなりながら強制イベント眺めてるしかできない。

マジでこのゲーム、誰向けに作ったのかがわからない。それで、あの強気な値段で売れるかっていうと…。




とりあえず、序盤があまりにも不親切なので、ゲームの始め方について書いておこうと思う…


●難易度設定は一番上がeasyモードに該当、下にいくほど難しい

「スカルド(詩人)・モード」だの「ベルセルク(狂戦士)・モード」だの言われても一般人分からんですよ…。
そんなところにこだわらなくてもいい。自己満足すぎ。普通にeasyとかnormalとかにしてくれ。そんで敵の強さとか発見物とかで難易度を小分けにするのもやめて欲しい。


●このシリーズの前提として、「現代人がDNAに宿る記憶で過去に戻っている」

なので、プレイヤーが操作しているのは、DNAから呼び出された過去の記憶で、すでに終わってしまった世界の物語である。
シリーズとしてのこの前提がわかっていないと、途中でおもくそ時間を吹っ飛ばされたり、謎の通信で「DNAが重なって云々」みたいな話をされるのがさっぱり分からないと思う。導入部分が超不親切。たとえ過去作プレイヤー向けだとしても、一見さんのために面倒でも毎回、説明は入れるべきだと思う。


●ヴァイキングについての前知識が無ければ、主人公の所属する勢力が分からない

ヴァイキングの歴史ではノルウェー、スウェーデン、デンマークの三か国がメインだが、今回はノルウェー・ヴァイキングの話である。各国ごとにヴァイキングの傾向が違うのだが、それが一切説明されないので前知識がないとかなり厳しい。

序盤で主人公の兄が「ミクラガルズ」に行ったと会話しているが、これは「コンスタンチノープル」のこと。つまり彼が遠征に出ていたのはロシアから川をさかのぼった先の黒海方面で、いわゆる「東方ヴァイキング」である。

ヴァイキング・マニアでもないと知らない気がするんだが…。

それから、王はいるものの王に逆らう勢力もいるので、まだノルウェーは統一されていない。そしてキリスト教も布教されていない。プレイを進めていってハーラルという名前が出て来たあたりで、ああ、なるほどと思うが、同時にこれから起きる歴史イベントの全てをネタバレされたも同然となる。そういうゲームである。


●主人公の死と運命は変えられない

そもそもタイトルの「ヴァルハラ」というタイトルからして、名誉ある戦死を遂げたヴァイキング戦士たちが迎えられる死後の楽園を意味している。そして神々の長であるオーディンは、お気に入りの戦士に勝利という名誉とともに容赦ない死も与える存在として、神話の中で知られている。

オーディンのカラスにつきまとわれ、巫女からも予言を下されてしまう主人公には、最初から絶体的な「死亡フラグ」が何本も突き立っている状態となる。序盤から悲劇の香りしかいない。まあアサクリシリーズだいたいそんな感じですけど。

しかも、ヴァイキングの価値観におけるハッピーエンドとは「名誉ある死」「死後に名前が残ること、伝承となって謳われること」なのに、暗殺者になってしまっては名前も残らないので、バッドエンド確定のストーリーがだめな人はおそらく向かない。



●キー操作が分かりづらい

たとえば動物に乗るとこ。
馬に乗るのは「E」だが、から降りるのは「C」。前作のXではない。どうして変えた…。キー操作一覧を見るまで「???」ってなってた。

また、今作では弓の訓練もしてくれないし、戦うときのパリィや躱し方の訓練もなく、いきなり実地に放り込まれる。たぶん初見さんはここでわけがわからなくなって詰む。

とりあえず序盤は弱攻撃連打+Altで回避(これも、前作はスペースキーだったのに何故変えたんだ…)。
あとはの操作は、「I」でインベントリーからマニュアルを開いてキー操作一覧を見てみよう。

全般的に、楽しいかと言われると、うーん…という感じである。自分が折れずに最後までプレイしきれるか自信がない。おそらく人に勧めることはないだろう。
オリジンズの出来は良かったんだけどな…なぜシステムを改悪していくのかが分からない…。



というわけで、部分的に楽しいところはあるものの、相当ハードルが高いゲームになっている。
風景と音楽は大変良いのだが、ストーリーと戦闘と、モノを拾う・敵を見つけるなどのシステム部分の面倒くささがプレイヤーの気力を容赦なく削いでいく。テストプレイした人たちは気にならなかったのだろうか…。

プレイしているうちに慣れてくれば楽しくなるかもしれないが…よほどヴァイキング好きとかじゃないと…。
そんな感じです。


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追記

2020/11/25現在、ストーリーが進行不能になるバグ、セーブ中にクラッシュするバグ、イベント開始時にエラー落ちするバグなどわりと致命的なバグが多数埋め込まれており、中の人もメインシナリオでバグって進まなくなりました…。

まともにプレイするのも難しいレベルなので、このゲームはパッチが出てまともになるまで買わないことをお勧めします。そもそもプレイ出来ないんじゃ話にならないので。
もともとこのゲームメーカーは初期バグの多いところですが、今回はシャレにならないレベルでバグが埋め込まれてます、、

もしかしたら後半面白くなるのかもしれないけど、ぶっちゃけイベントごとにエラー落ちするし、いつセーブデータ破損するか分からないので手動セーブを幾つも作って、それでも時々落ちて巻き戻されるのを何度もやってるうちに面倒くさくなってくる。クリアしてる人、よくクリアできたな。あとこのもっさり戦闘とやたら長いロード時間とバグラッシュで、よく高評価出来たな…。

これが本当の意味での「無理ゲー」ってやつだよ…。