ノルウェー西部の海岸沿いで見つかった「古代の神々」の神殿跡。

タイトルが紛らわしいが、何の神様を祀っていたのかは分からないらしい。
一般的にこういうとこで祀るのはオーディンやトールだよね、ってこと。ただ、北欧で古代の神殿跡が出て来ることって実はあんまり無くて、珍しいので一応めも代わりに。

1,200-year-old pagan temple to Thor and Odin unearthed in Norway
https://www.livescience.com/ancient-viking-temple-to-thor-odin-unearthed.html

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時代は1200年くらい前ということで、ちょうどヴァイキング時代真っ盛りな頃。
記事によると、今まではスウェーデンやデンマークでしか見つかっていなかったが今回はノルウェーからも出てきた、とのこと。ノルウェーってそんなに神殿無かったっけ…と思ったけど、記憶にある限り確かに無い…。そもそもノルウェーは最近までヴァイキング時代の遺跡をあまり積極的に探していなかったように思えるので、そのせいかも。
また、北欧の神殿は基本的にすべて「木造」建築なので、残りづらかったというのもあるのだろう。(ヨーロッパならどこも石造りでしょ、というのは思い込み。建材となる針葉樹林の手に入る北の方にいくとだいたい木造文化圏。ただし記念碑は石で作る)

あと記事内にもあるとおり、11世紀ごろからキリスト教に改宗して異教の神殿を意図的に「破壊して」いく活動も盛んだったからですね(´・ω・`) 教会の下掘ったら古い神殿跡が出て来た、というパターンはわりとよくあるけど、今回見つかった神殿はちょっと辺境なので壊された形跡はないそうな。

神殿とともに、ヴァイキング時代の住まいであるロングハウスや農場などの跡も見つかっているようなので、その地方の有力者一家が祀っていた神殿なのかもしれない。(「フレイル神ゴジ」のサガのような感じ)

しかし、神殿の跡は見つかっても神の像のような、具体的な信仰のブツが出て来ることがほとんどない…。
今回の遺跡でも、具体的なブツが出て来ていないため、何の神を祀っていたのかは分からないかもしれない。北欧神話は物証が出て来ることが無くて一次ソースがほぼ増えないのが、ジャンル的にちょっと厳しいよね。。

あと、今の北欧の人たち自身、キリスト教徒やってて長いので、古代の信仰が「自分たちの祖先のことだけどいまいちよくわからん」「なんかスピリチュアル」という感じなってしまってるところが見受けられるのも辛い。多神教とか自然崇拝の概念が残ってないと、昔の宗教の"そもそも"の前提が分からないのかもしれない…。