紅海沿岸の古代の貿易港ベレニケ、インド交易による動物輸入の証拠が見つかる

約2,000年前、エジプトがローマ支配化の時代に紅海沿岸は、インド交易の重要拠点として使われていた。
主な交易品はコショウなど、貴重なスパイス類である。航路や交易の実体については、当時に記録された「エリュトゥラー海案内記」があるためよく研究されている。特に最近では、ベレニケという港での発掘調査が行われている。

今回は、そのベレニケ港から、インド産のサルが見つかった、という話。
どうもペット用にアカゲザルなどを輸入していたようなのだ。

Monkeys Buried Like 'Sleeping Babies' Were Imported To Ancient Egypt From India As Pets
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/08/monkeys-buried-like-sleeping-babies.html

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興味深いのは、インド洋やアフリカ南東部の沿岸産とみられる貝殻も一緒に見つかっていること。
エリュトゥラー海案内記はあくまで一商人による自身の体験談に過ぎないので、もしかしたら書かれていない別の交易路の広がりがあり、扱われている商品ももっと多岐に渡っていたのかもしれない。いずれにせよ、2,000年前のエジプトは、ローマから見た「東の世界」との、重要な海の玄関口であった。


なお、ベレニケ港からは昨年、ゾウを輸入していた痕跡も見つかっている。

古代エジプトが輸入する戦象を警護していた? 紅海/ベレニケ港の近くで砦が発見される
https://55096962.at.webry.info/201901/article_15.html

動物の骨がたくさん見つかっているということは、この港は動物を輸入して一時的に飼っておく施設か何かあったのかも。
そして飼育員さんも…いやしかし、けっこう辺境なんだけど餌の調達とかどうやってたんだろう。大変そうだな、、

2,000年前のベレニケ港がどんな感じだったのか、ちょっとタイムスリップして見に行きたいところだ。