ルクソールのモントゥ神殿の発掘と聖獣の変更

エジプト中部の町、ルクソール(テーベ)といえばアメン神の本拠地として有名で、カルナック神殿やルクソール神殿も主神はアメン神なのだが、古い時代には戦の神モントゥが主神だった。その神殿は古王国時代からプトレマイオス朝にかけての長きに渡り改修されつづけた痕跡のある場所である。

で、最近の発掘とか見てたら、中国チームがちょうどモントゥ神殿の発掘(再発掘)をしていた。
中国さんは近年になってからエジプトの考古学調査に参入してきた新参で、日本の学者さんたちが「ヨーロッパに加えライバルが増えた」「中国はいっぱいお金つんでいい発掘サイト貰ってた」みたいなことをボヤいていたのを聞いたことがある。まぁうん、なんかそういうアレ。

ここの記事で写真が「新華社」になってるのはそういうこと。


New Finds At Montu Temple In Egypt's Luxor
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/08/new-finds-at-montu-temple-in-egypts.html

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既に発掘されている遺跡なので、再発掘で前回取り落としたものを見つけたり、過去の調査結果が正しかったのか再検証したり、という話になる。中国では一般人のエジプト人気はあんまり無かったはずんだけど、今後は中国大陸でも大きなエジプト展とかするようになるのかなあ…。


で、おさらいがてらちょっと見ていたWikipediaで、あることに気づいてしまったのですよ。
あれ? モントゥ神が牡牛にされてる…?

https://en.wikipedia.org/wiki/Temple_of_Montu_(Medamud)

正確に言うとプトレマイオス朝までは隼頭の男性像。これはよく見るやつ。
プトレマイオス朝以降の神殿のほうでは牡牛の頭にされている像がある。

モントゥは別名が「強き腕のホルス」だったり、モントゥ・ラーというラー神と合体した形態があったりするので、基本は隼頭のはずなのだが。近くに聖牛ブキスの神殿があったようなので、そっちの牡牛の「力強き~」の称号と混じってしまったのかも。隼から牛に変更される時に何があったのかは気になる。エジプトの神様、聖獣が追加されることはあっても、変更ってあんまり見かけないんだよね…。

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