スーダンのナイル氾濫、上流ではピークオフ。しかし観測史上最大の増水量に…。

スーダンで起きているナイルの増水が観測史上最高の17.66mを記録したらしくて「マジか」ってなってる。
いやマジか。そりゃ街も沈むわ。しかし9月ももう半ばなので今がピークのはず。この先、追加で雨が降らなければ。

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洪水で影響を受けてる範囲は、ここが分かりやすかった。
青ナイルとアトバラ側(右側)の支流のほうが、影響が大きいんですよね。そう、雨が降ってたのはこっち側の水源だから…。
http://floodlist.com/africa/sudan-state-of-emergency-floods-september-2020

UNOSAT-floods-september-2020-Sudan-1024x1024.jpg

水は下流に行くごとに少しずつ、地面に吸い込まれたり蒸発したりで減っていくので、下流のエジプトに到達する頃にはもっと減ってるわけですが… それでも、タイムラグ20日くらいでエジプトまで到達するはずなんですよね。なのでもし、古代に同規模の増水が起きてた場合、10月になっても水が引かなくて小麦の早撒きに影響したんじゃないかと予想。

 渇水の時→灌漑が不十分だったり作付け可能なだけの水が届かなかったりで耕作面積が減る
 増水の時→二毛作や早撒きに影響して耕作サイクルが狂うので結果的に収穫量が減る

ナイルの増水が多すぎても少なく過ぎてもダメ、っていうの、たぶんこういうことだったんだな。と実際に起きている増水を見て学習。

また、こういう資料もありまして。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/238622/1/shirin_064_3_432.pdf

cap.PNG

ナイルの季節増水は、ほとんどが青ナイルとアトバラ川からの水なんですよ。白ナイルは年間通してそれほど水量が変わらない。
今まさに青ナイルの水源に降った雨でどかんと増水が起きてるのを見て「おお…ほんまや…雨で青ナイルがフィーバーしとる…」ってじんわり感動(?)している。本に書かれていることは本当だった…。古代に起きていたナイルの氾濫はまさにこれだ…。

成すすべなく川に沈んでいく街の風景、支えを失って水の中に崩れ落ちていく家など、動画を探せばたくさん映像が出てくるわけですが、古代人が見てたのもきっと同じような光景なんだと思う。何度もそこから立ちあがって街を作り直して人はそこに生き続けてきた。何千年という時が経っても、人と河の関係は変わってない。どんなにたくさんダムを作っても、結局、人は河に生かされる無力な存在なんだなぁ、と…。

呆然と映像を見つめながら、そんなことを思うわけです…。


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