古代のパピルス栽培と、現代パピルスの観察から

実際にパピルスを育ててみて分かったことのメモなのだが、乾燥させるとめちゃくちゃ容量が減る。
「ほとんどが水」とか「乾燥させるのに数週間かかる」とか本に書かれているのはマジだった。というか、乾燥していた古代エジプトにおいても、完全に乾燥させるために紙づくりには日数がかかった、と言われているのを身をもって体験したのだった…。

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★右から左へ時間経過。右端が今日刈ったばかりのパピルス、その次が一週間ほど乾かしたもの。左端は数週間ほど乾かしたあと。凄まじく容量が減っていくのが分かる

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★いちばん左端といちばん右端の差

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★先っぽのワシャワシャしたところもこのくらい縮む




【パピルスについての情報】

・キペルス・パピルスは水分を多く消費するので、水の流れのない沼地が生育に適している → 本当にめちゃくちゃ水を吸う。夏の一番暑い時期は小さな苗なのに1日1リットル以上消費していた。

・パピルスは春から夏にかけてが成長期。春のものは柔らかく、夏の生育のいい時期のものが大振りで最も紙に適している。 → 本当にそんな感じ。7-8月にたくさん出てくる大きな芽がいちばん茎が太くて詰まっている

・川の辺りに繊維が固まっているので固い。 → ほんまにそう。中の方はわりとスッカスカでスポンジみたい。うまいこと固いところと柔らかいところ組み合わせないと、ちゃんとした紙にならんぞこれ…

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あと、前から探してたパピルスの古代エジプト語はチュウフィイで、コプト語のジュートの元らしい。メヒトは沼地の植物全体を指す言葉。
メヒトのギリシャ語版がパピュロス。

パピルス―偉大なる発明、その製造から使用法まで (大英博物館双書―古代エジプトを知る) - パーキンソン,リチャード, クワーク,スティーヴン, Parkinson,Richard, Quirke,Stephen, 二郎, 近藤, 八司, 鈴木
パピルス―偉大なる発明、その製造から使用法まで (大英博物館双書―古代エジプトを知る) - パーキンソン,リチャード, クワーク,スティーヴン, Parkinson,Richard, Quirke,Stephen, 二郎, 近藤, 八司, 鈴木