旅行代理店トーマスクック破産→創業者由来のコレクション売りに出される(古代エジプト遺物)

昨年破綻した、イギリスの大手旅行代理店&航空会社トーマス・クックが創業者由来のコレクションを放出、その一部をゆかりあるレスター市がお金を出し合って購入したという話。モノは第19王朝の古代エジプト人の夫婦の座像。お値段は2千万ちょっとだ。

3,000 Year-Old Statue Acquired For Leicester’s Ancient Egypt Collection
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2020/07/3000-year-old-statue-acquired-for.html

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トーマス・クックが破産したとき、日本では「イギリス版てるみくらぶ事件」などと言われていた。多数のイギリス国民が僻地に足止めされたことで「帰還作戦」などが報道されていたので、覚えている人もいるかとは思う。いちおう概要は以下とか。

世界最古の旅行代理店が倒産…トーマス・クックの栄枯盛衰
https://www.businessinsider.jp/post-199388#:~:text=%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%AF%E7%A4%BE%E3%81%AF%E8%91%97%E5%90%8D,%E3%81%AE1%E3%81%A4%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

で、この旅行代理店の創業者が、そのまんま、19世紀の冒険家・実業家、トーマス・クックさんなんである。
その人がエジプトから持ち帰って息子に譲ったコレクションの中の一つが、このエジプト人の座像だったらしい。元々どこで見つかったものなのかなのかは分からないが、人物名「セトモセ」と肩書の「アンフル(オヌリス神のこと)とソベク(セベク)の高位神官」からして、ファイユームあたりで役人やってた人なのでは…という気がする。時代はおそらくセティ1世の頃。保存状態はなかなかよさそう。

イギリスって個人が持ち帰った遺物があちこちに隠れてるものなんだけど、ここにもあったかぁ…というのと、富豪が破産して流出したものがバブリックに展示されるようになるのはいいことだなと思う。逆に経営破綻した博物館が個人コレクターに遺物売っぱらっちゃうケースも過去にはあったので(´・ω・`) 個人コレクションに入ってしまうと、一般人も学者も見られないし研究出来ないという状態になってしまうので…。

富豪が破産するとか政変で権力者が座を追われるとか、そういうイベントがないと姿を現さない一級遺物っていうのは、確かにあると思うのだ。