アフリカの人類はもしかしたら、7万年以上前から「毒矢」を使っていたのでは。という話

一撃でキリンさえ殺せる、みたいな強力な毒矢はロマンである。
だが現実としてアフリカの人々は、そんな強力な毒矢を何万年も昔から使っていたかもしれない。現代でも、カラハリ砂漠にすむサン族は毒矢を使う文化があるが、その起源ははるかに古い可能性が出て来た。

ただしこれは、毒の実物が見つかっているわけではなく、矢の形状や矢じりについていた物質からの推測なので、今後の検証を待つ必要がある。

Humans Have Been Making Poison Arrows For Over 70,000 Years, Study Finds
https://www.sciencealert.com/humans-may-have-been-aiming-poison-arrows-for-at-least-70-000-years

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元論文

The tip cross-sectional areas of poisoned bone arrowheads from southern Africa
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2352409X20302686?via%3Dihub


今までに見つかっていた最も古い毒矢の証拠は、南アフリカのBorder cave。それより一気に遡るという説なのだが、今回は新たな発見というより、今まで見つかっていた矢じりの形状などから、毒矢ではないかと思われるものを拾い出していったという研究なので、年代については今後、修正されるかもしれない。ただし着眼点としては面白い。

当たり前だが、矢は突きさして出血させ、獲物を弱らせないと狩りの役に立たない。しかし毒矢であれば、突きささなくても傷さえつけられば目的は果たせる。
今見つかっている矢じりのうち、小さくて、明らかにそれ単体では意味をなさないが、毒矢として使ったならアリだっただろう、と思われるものの最古の年代ば7万2千年前。という研究なので、これ単体では結論づけることは難しい。(いわば推定された状況証拠しかない状態) ただ、アプローチ方法としてはいいとこに目を付けていると思うので、今後の研究次第だ。

なお、この研究があくまでアフリカの人類に限られることも注意が必要だ。
7万年前だと、出アフリカする勢はもうアフリカ出ちゃってるので…。アフリカを出た人々が毒矢を手に入れるのは、それぞれ別の系統、別の切っ掛けによるものだと思われる。


…しかしよくよく考えてみたら、「毒を持つカエルや蛇からゾウでも斃せる抽出」とか、アフリカ先住民けっこうファンタジーな世界に生きてるんだよな…。アフリカの井戸なら「井戸に毒を投げ込む」とかアリなのかな…。 ※まだこだわってる

[>オマケ
蛮族のための井戸制圧マニュアル ~毒を投入される前に~
https://55096962.at.webry.info/202003/article_23.html