チベットの自然神崇拝と仏教の関わり「森のチベット」ついて

チベットというと標高の高いところが多く、高原というイメージが強いのだが、少し標高の低い端っこのあたりは森林限界以下なので森がある。
そして、その森の部分には仏教ともボン教とも別に、日本でいう神道に近い自然神や精霊の信仰が今も生きている。

…というのを今更のように知った。

「森のチベット」アルナーチャル・プラデーシュ州西部における自然信仰の聖地の今とその特色
https://www.kyoto-bhutan.org/pdf/Himalayan/014/Himalayan-14-140.pdf

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写真やお祭りの様子を見ると、御神輿も屋台もないけど、日本の地元密着型の小さな神社のお祭りに似てる感じだ。
アルナーチャル・プラデーシュはヒマラヤ山脈の東のほうに位置する。衛星写真で見ても確かに緑色。森が多い。

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どうもこのへんは、言語的にも民族的にもチベットなのだが、位置柄、文化についてはインドなど周辺国からの影響も混じっているらしい。(ついでに言うと国境問題でインドと中国がモメているあたりでもある)
資料によると、ナムシュ村というところでは14の山の神と100以上の精霊が信仰されているということで、まさに日本でいう神道の位置づけ。チベットは仏教と、仏教以前からあったボン教だけしかないのかと思っていたのだが、どうもこれはボン教えとも違う。もっと素朴な、原始的な土地神信仰から派生している感じだ。がっちりした教義などがあるものではなく、村を流れる水は山からくる、だから恵みをくれる山を信仰しよう。みたいな感じ。

チベットはどうしても、ラサのような仏教聖地のイメージが強いし、実際、そのイメージの人は多いと思う。だが、中心部を離れれば、そこには全く別の風景も広がっている。観光地化された街しか知らずにチベットをイメージするのは、京都と東京しか知らずに日本をイメージするようなものなのだろうな。


うん…あれだ、行く前に調べきれずに一度行ってから「こんな面白いトピックもあったのかよ、くそう!」って気づくのはいつものパターン。
日本語のわかる現地民ガイドさんいたからあの時軽く聞けてればよかったぐぬぬ(国境問題が絡むから答えてくれなかった可能性はあるけど)