古代エジプトのマイナーボドゲ・メヘンについて

古代エジプトのゲームといえば「セネト」が有名だが、実は「メヘン」というゲームもある。 あまり流行しないまま消えてしまったので出てくる資料も少ない…。 このゲームは、へびの形をした丸いゲーム盤で行うものだ。おそらく、すごろくのようなものだったと考えられている。セネトと同じく長い歴史を持ち、先王朝時代には既に原型があったと考えられて…

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古代インターネット文明を読み解くためのエッセンス ~90年代~00年代初頭の制約など~

古代インターネット文明では、個人は1人1つホームページを作るのが意識高いとされていた。 現在で言うところの「LINE教えて」のノリでホームページのURLを交換しあっていたのである。90年代から00年代初頭にかけて、文明は大いに繁栄し、個人ホームページが多数開設され、付随するサービスも百花繚乱であった。 しかし文明は滅び、今や個人…

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中世ドイツ伝承+関連伝承詰め合わせ「図説 ゲルマン英雄伝説」

似たようなタイトルの本は何冊も出ているが、これは八坂書房から出ている本の話。 表紙にドイツ語書いてあるのと、ぱらっとめくった目次が妙に濃いので手に取った。概要書と見せかけてやたら詳しいのは実は著者がその世界で著名な人だからである。まあ、うん、そのへんの概要書は「内容をつぎはぎにして薄めただけ」なのだが、ガチな人が書く概要書は「全部書く…

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イスラエル/ケセム洞窟の謎の球状石器は、古代の缶切りとして使われた?

200万年前から存在し、その後、人類の拡散とともに世界各地で作られるようになったという謎の球体状の石器。そのうちの一部の正体が、分析と実験を経てついに明らかに。正体は、動物の骨を割って骨髄を取り出すための道具。 「この石器は、缶切りのようなものだ。」と学者は述べているが、それは骨髄が中の脂肪分をため込んだまま保存するのに適した食品だっ…

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休校中で自宅が飽きてる子供向け、飼育しやすい小動物とは。

なにやら籠りがちな生活に飽き飽きしてペットを飼おうとしている人もいると聞きますが、生き物を飼うのは思いのほか大変なので軽く手を出さないほうがいい…。 それでも何か飼いたいという人にオススメの、初心者でも簡単に飼える小動物も一応いることはいるので、飼育レベル順に書いておきたいと思う。 飼育Lv1.  ダンゴムシ …

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クノッソス宮殿に見る過去の復元(再建)の問題点を軽くまとめてみた

クレタ島のクノッソス宮殿といえば、ミノタウロスの伝説で有名な迷宮のあった宮殿、とイメージする人が多いと思う。また、現在では観光地としても有名だ。しかし今あるその宮殿は、実は忠実な再現ではない。近代にけっこう無茶なファンタジー入りで復元されてしまった、不正確なものになっている。 ――という話はあちこちに出てくるし、現地の説明…

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日本→エジプト技術支援プロジェクト「E-JUST」、今どうなってるのかちょっと調べてみた

E-JUSTというのはエジプト日本科学技術大学(E-JUST:Egypt-Japan University of Science and Technology)の略。日本の支援で作られた教育機関。えっこんなのやってたの? 全然知らないよ! って人も多いと思う。税金使って色んな国の支援をしてるのに知られていない理由は2つあり、相互に関連し…

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シベリアの埋葬・粘土の首の中に隠された羊の骨のミステリー

シベリアの埋葬習慣というのはよく知らないのだが、テシンスク時代(Tesinsk period)の墓では、人間の頭蓋骨の上から粘土をかぶせた生首を作る習慣があったらしい。これは一度埋葬して骨だけになったものを掘り出して生首にしてまた埋葬する、再埋葬の習慣のようだ。 で、今回の話は、その中のShestakovsky という丘状の墓の中から…

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今日からキミもおうちで古代エジプト人! 家にある布で出来る古代エジプト人仮装セット

おうちでヒマしてるキッズを持て余している親御さんたち、今日は古代エジプト人ごっこでもいかがでしょうか…。 というわけで、おうちで出来る古代エジプト衣装だよ! まずは女性編。これは少し大きめの布が必要で、薄めじゃないとひだがうまく作れないので、シーツあたりをお勧めしたい。 上から二番目のやつは、右腕を布から出しつつ前で結ぶのはち…

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中央アジアの蝗害事情: 今年はモロッコトビバッタの発生が多めになる予想

[>前回分 サバクトビバッタが猛威を振るっているさなか、他のバッタたちはどうしているのかというと https://55096962.at.webry.info/202004/article_14.html というわけで、サバクトビバッタ以外にも大量発生するバッタはいるが、ほぼ年イチ発生なのでサバクトビバッタほど爆発的…

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特に真新しい話は無いのだが、現状の研究内容は判る。「骨考古学と蝦夷・隼人」

骨考古学というところに惹かれて読んでみたのだが、思ってたより内容が学者向けというか、紀要集みたいなノリなので一般人にはたぶん読みづらい。そしてそもそも日本は「骨が残りづらい土壌」「残ってても状態が悪いことが多い」。その時点で何となく察しておくべきではあった…。 骨考古学と蝦夷・隼人 (市民の考古学 12) - 渉, 瀧川 出…

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意外に知らないことも多い…世界の米と「コメの歴史」

日本人はコメ大好き民族で、とにかく食事にはご飯がないと…という人も多いと思う。ラーメンにすらご飯を付ける謎文化もある。地理的に近いぶん、アジアのコメ食文化もそれなりに知ってる人は多いだろう。しかしそんな日本人でも知らないコメ食文化がある…。 コメの歴史 (「食」の図書館) - レニー マートン, Marton,Renee, 和子,…

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今と昔で説が違うやつ: ウナス王のピラミッド通路「飢饉のレリーフ」

図書館がしばらく開かないので、本棚の古い本を読み返していたら、ちょっと「ん?」と思うところがあったのでついでに。わりと最近になって主流説が書き換わったのだが、本の中では古いままだったので…。 **** ウナス王は、第5王朝最後の王様。ピラミッドの中に文字が書かれ始めるのはこの王様が初めてで、ピラミッドは小降りだが中に入ると天…

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サバクトビバッタが猛威を振るっているさなか、他のバッタたちはどうしているのかというと

アフリカで大発生する(=蝗害を引き起こす)バッタは、サバクトビバッタ以外にも何種類か存在する。そいつらはあまり致命的な発生の仕方はしないらしく、モニタリングされていても表に出てくることがあまり無い。が、今どうしてるのかちょっと気になったので、少し調べてみることにした。  結論から言うと:  他の蝗害を引き起こすバッタは一年に一…

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転生したら古代エジプト人だった件/古代エジプト世界に転生して無双できそうな職業とは

タイムスリップではなく「転生」を想定する場合は、水の質が合わないとか、食事がマズくて食べられないとか、言葉が通じないとかは考慮しなくていいため、実はかなり生きていくハードルは下がります。 古代エジプトに転生する場合、ぶっちゃけ丈夫な身体があれば生きていけます。 何しろ古代世界の他の地域に比べると、各段に治安がいいです。ごく特…

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神話の中のリンゴと現実のリンゴ。「リンゴの歴史」

読み始める前に、あらかたの予想はついていた。リンゴの故郷はカザフスタンの山奥で、そこから、のちにシルクロードとなる道を東西に伝って広まっていった。北欧神話やギリシャ神話、聖書など、西洋人が好きな色んな神話伝承の重要アイテムとして使われる。そうした内容だけなら、ふーんまぁ知ってるわ、という感じで終わってたと思う。 リンゴの歴史 (「…

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【魔王軍士官用教本】上司に丸投げされた時の実践「村焼き」マニュアル ~焼き方に迷ったら~

優秀にして残酷なる同士魔族諸君。 ここでは、栄えある魔王軍士官に取り立てられた諸君らに与えられる代表的任務の一つ「村焼き」について、代表的な手法を案内している。この業界では往々にして、指令はシンプルかつ短納期であることが多い。丸投げされた現場はテンパり、とりあえず期日までに焼いとけばいいかな的な場当たり対応をしてしまいがちなのだが…

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孔明が現代日本に転生して無双するファンタジー(?)…「パリピ孔明」

一部マニアの間で妙に話題になってたり、なってなかったりするマンガ「パリピ孔明」。 発祥はWebマンガなので1話とかはWebで読める。まあうん、そういうノリなんだ。現代日本に転生してきた孔明がパリピの街・澁谷で色々無双する話なんだ。 1話試し読み https://comic-days.com/episode/1083410815…

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十字軍になって本拠地を守れ! 「Stronghold Crusader」

リモートワークが長引くと積みゲーの消化がはかどりますね。 山登ったりのアウトドア系趣味とゲームとかのインドア系趣味両方持ってると生きるのが楽。 というわけで、かれこれ3年くらい前に買ったまま放置していた「Stronghold Crusader」、今更のように頑張ってみている。 https://store.steampowere…

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スーフィー教団の基礎を分かりやすく。という本

スーフィー教団というと、白いスカートみたいなのを着た人がひたすらぐるぐる回転してる姿をイメージする人が多いかもしれない。イスラームの中でも神秘主義、と言われることもある。しかしそれはごく一部の話であり、実際のスーフィー教団は幅広い。ちなみに回転するのはスーフィー教団の中でもメヴレヴィー教団の人で、他の教団では回転しない。また実情も、「神…

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トノサマバッタはなぜ大麦を食べないのか。という研究

中国や日本で起きる蝗害はトノサマバッタによるもので、環境が違いすぎるのでサバクトビバッタはそもそも来ねーし繁殖出来んぞ。という話は以前書いたとおりなのだが、ではトノサマバッタってどういう生態なんだっけ。という話の一部である。 トノサマバッタはなぜか大麦を食べない。(謎トリビア) イネ科植物なら何でも食うだろうと思ってたらオオ…

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古代エジプトでトムと猫を探せ! 探し絵絵本を手に入れた

おうちに籠るのもう嫌だ! そんなご家庭でも絵本一冊あれば、大人も子供も三時間は夢中で絵本に集中出来ます。 こちら「トムをみつけよう!」。昔流行った「ウォーリーを探せ」のエジプト版ですかね。 トムをみつけよう! 古代エジプト (歴史たんけん) - バーク,ファッティ, 大英博物館, ブリティッシュミュージアム=, Burke,Fa…

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エジプトさん、ピラミッドを使って「家から出るな」をアピール。こいつぁファラオもびっくりだぜ!

国内で多数のコロナウィルス感染者を出し、先週ようやく観光地のシャットダウンに踏み切ったエジプトさん。 観光客はいないはずだけど、ピラミッドに「STAY HOME」などのメッセージを映し出し、対策してますよ! と世界にアピール。これ、普段は観光客用の「光と音のショー」に使ってる設備ですね…。 エジプトの大ピラミッドに光のメッセージ…

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カルタゴ滅亡後の「カルタゴ」イメージの使われ方。「古代ローマ帝国期における北アフリカ」

カルタゴ滅亡までのポエニ戦争をメインにした本はたまに見かけるけど、そういやカルタゴが滅亡した後の話がメインの本ってあんまりないな、と思ってちょっと読んでみた。ローマが支配するようになった後の北アフリカで、既に滅びた王国のイメージがどう扱われたのか、どう変化していったのか、という話である。 古代ローマ帝国期における北アフリカ - 井…

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ナショジオチャンネル「黒人ファラオ:ナイルに沈んだ王墓」内容は判ってたけど映像が美麗

なんか最近こういう感想を書くことが多いけどまあ、うん。ナショジオが出資してるプロジェクトだと、何も出て来なくても番組作らないとペイしないとか大人の事情もあるのかなーと思いつつ… 番組公式 https://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2730 出てくるのは、  ・…

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ヴァイキングが築きし町・ダブリン~初期の街は想定されたより大きかった、という話

アイルランドの首都・ダブリンは、かつて北の国からやってきたヴァイキングたちが元からあった集落を接収して作った街が元になっている。「ダブリン王国」あたりで探すと色々資料が出てくるが、街の名前は、かつてゲール語で「黒い水たまり」(ドゥブ・リン)と呼ばれていた集落が、ノルマン系ヴァイキングによって「ダブ・リン」と呼び変えられたのが起源だとされ…

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