日本→エジプト技術支援プロジェクト「E-JUST」、今どうなってるのかちょっと調べてみた

E-JUSTというのはエジプト日本科学技術大学(E-JUST:Egypt-Japan University of Science and Technology)の略。日本の支援で作られた教育機関。えっこんなのやってたの? 全然知らないよ! って人も多いと思う。税金使って色んな国の支援をしてるのに知られていない理由は2つあり、相互に関連しあっている。

 ・国民があまり関心ないから
 ・マスメディアが報道しないから

国民が興味ない←→メディアはウケ狙いのものしか報道しない
国民は報道されたもの意外あまり見てない←→メディアは自分たちが重要と思ったことしか報道しない

なので、個人が興味を持って個人で勝手に報道すればこの悪循環は多少改善されると思うわけだ。

また、JICAのページもあまり更新がいいとは言えず、宣伝足りてないよなーって思う部分はある…。
https://www.jica.go.jp/project/egypt/010/index.html

just01.PNG

でエジプトさんが作ってる英語ページはこちら

https://ejust.edu.eg/

活動の模様などはこちらでも

https://www.jicagem.com/blog/2020/04/gem-cc-cooperation-with-e-just-in-analysis/

just02.PNG

(…なぜそのフォントを選んだ…? 高輪ゲートウェイと同じ理由…?)

建設中の大エジプト博物館で行われている遺物の保存、修復作業とも関連していて、ここに揃ってる最新設備で学生さんを鍛えている。実は考古学ファンが一番、この大学に関する情報に触れる可能性が高いのではないかと思う。

従来のエジプトの考古学は、欧米の学者がエジプトにやって来て発掘して、成果を自分たちの国に持って帰るだけ、という状態だった。エジプトも、ある時点までは遺跡や遺物が出てくるのなら観光資源が増えるしいっか、という態度だった。

しかしそれでは、いつまで経ってもエジプト自身のレベルは上がらず、一方的に搾取されるばかりで蚊帳の外なんである。

そこで近年は大きな発掘プロジェクトはエジプトと他国の学者が組んで行い、手柄などは折半、という流れになってきていた。エジプト人の学者や専門家も育ちつつあり、今回、日本の支援で新しく最先端の博物館を作ることにもなった。なにしろ本物の遺物や遺跡が山ほどあるのである。実地研修はし放題だ。一流の博物館を作るからには、一流の学芸員や専門家がいなければ話にならない。発掘されてから時間の経過した遺物は、保存状態が悪化していることもあるため、まず保存処理や修復が必要になる。

そのための教育機関や教育者、機材などを提供している一つが、このプロジェクトなのだ。



なかなかニュースなどで目にすることはないと思うが、考古学というのは、ただ何か派手な発見をするだけの学問ではない。既に見つかっているもの、これから見つかるものをどう未来に残すのか、という部分での活動も大事なんだということを認識しておきたい。