蛮族のための井戸制圧マニュアル ~毒を投入される前に~

この記事は、元々「蛮族が井戸に毒を入れること」を想定して資料を集めていた。しかし、検討しているうちに急遽、方針変更したものになります。 ある街で戦争に関連して井戸に毒が入れられる場合、攻める側が「相手の戦力を減らすために井戸に毒を入れる」場合と、守る側が撤退前に「嫌がらせとして井戸を使えなくするために毒を入れる」という場合の二通り…

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Sarcophagus と Coffin の違いとは? 今更ながらエジプトの棺の呼称をまとめてみた

古代エジプト人のミイラを収めた「棺」、英語記事だと「サルコファガス(Sarcophagus)」となっている場合と「コフィン(Coffin)」となっている場合がある。木で作られた四角い棺桶はcoffin、意思で作られた人型の棺はSarcophagus、みたいな感じでなんとなく使い分けに納得してたのだが、本当にそれでいいんだっけ? と、改め…

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キッズの心をわしづかみ。美麗CGで追う変わる恐竜の世界の常識

恐竜ガチ勢には遠く及ばないものの、基本的な話題くらいはそれなりに追っておこうと最近出た恐竜の本をちょっと手に取ってみた。 すーぱーびじゅあるさいげん! なんだか軽い感じのノリだが中身はとても分かりやすいし何より見ていてワクワクする、これとても大事。恐竜といえばワクワクが8割。キッズの心を失くしては恐竜は楽しめない…! スーパービ…

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イラン中部の謎の岩絵の答え合わせ カマキリ男…?

正確には「カマキリのような特徴をもつ人間」と思われる、とのことだ。このロックアートは、イラン中部のホメイン郡の Teymareh で2017年~2018年に見つかっていた岩絵のうちの一つ。何を現しているのか分からないままだったのだが、学者さんの回答が出たようだ。 この岩絵、大きさは14cmとそう大きくない。見つかった当時は…

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【そうだ】疫病といえばセクメト女神!【捧げよ】

コロナ騒動がエジプトにも波及して観光地が閉鎖されるなど、この数週間で急速に世界がわちゃわちゃした状況になってきた。エジプトさんも既にどっぷり巻き込まりているようなのだが、そんな時こそ…そんな時こそセクメト女神ですよ…! 古代エジプトの神々の中で、「疫病」を担当しているのは、雌ライオンの姿で表現されるセクメト女神様である。ラ…

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貝塚ならぬマンモス塚。北の人類、大地に獲物の骨の山を築く

シベリアで見つかった「マンモス塚」の記事を見つけて、骨の山すげぇな…! ってなったのでついでにメモ。家のような構造物になっているが、これは家と言うより獲物の集積場のような場所だったと考えられている。時代的には25,000年前くらい。氷河期だ。 Oldest Circular Structure Discovered – and …

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日本の山は美しい。今年は海外には行けそうにないので国内を巡回することにした

コロナ騒ぎでどこにも行けない現状、今年の春~夏はもうムリ、秋シーズンも怪しいとあきらめて、国内路線に振り切りました。 国内でも行きたいところや行けるところは山ほどあるんですよね。何しろ山ばっかりですからね日本。 というわけで、日本の山の良さについて語りたいと思います(`・ω・´) 地元の山の美しさをあまり知らない人…

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ツタンカーメン「博物館は閉鎖して消毒中だ、家に帰れ」エジプトさん、ついに非常時モードに

ナイル川クルーズでコロナ感染者を大量に出していたエジプトさん、ついに観光客をシャットアウト、3/23から2週刊、観光地は全て封鎖するらしい。 観光立国で観光からの外貨獲得にかなりの割合を頼っているので、 観光が停止=収入が減る(大ピンチ) という事情があるにせよ、そう長いこと載ってるわけでもないクルーズ船であれだけ感染者を出しまくって…

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聖書博物館の所蔵する死海文書は全て偽物。2年を経て全ての鑑定結果が公表される

「博物館の死海文書が全て偽物!」という、ぱっと見センセーショナルな記事が流れていてけっこう食いついている人がいたので、遅ればせながらちょっと解説しておく。 まず、この博物館は「大富豪が自分のコレクションを公開するために作った博物館である」というところに注意してもらいたい。 しかも作った人は「キリスト教福音派」。メトロポリタンなど…

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リアル「聖女の遺骨求む」アングロ・サクソンの王女Eanswythe

イギリス・ケントにイングランド最初(に近い時代)の教会を建てた業績で知られる王女、聖Eanswytheの遺骨と思われるものが見つかったという。生きていたのは7世紀。616年~640年頃とされ、10代後半から20代前半に若くして亡くなったことになる。ケントの最初のキリスト教王エセルバートの孫娘で、異教徒の王との意に沿わぬ結婚を拒否してフォ…

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シルクロードとは何か、という問いかけ「オアシス国家とキャラヴァン交易」

シルクロードとはユーラシア大陸を東西に結ぶ一大貿易路である、ということは、多くの人が知っていると思う。もうちょっと詳しい人なら陸路と海路がある、とか、運ばれたものはシルクに限らないとか、命名したのはドイツ人だとかも知っているかもしれない。 しかし、そうした概要とは裏腹に、「実体」というべきものがあまり知られていない――というのが、…

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【牛まみれ】古代マヤの「失われた王国」Sak Tz'i' の首都と思しき遺跡、メキシコで確定される

発音出来ねぇぞSak Tz'i' …! というわけで日本語の資料を辿ってみたら「サク・ツィ」というカタカナが充てられていた。意味は「白い犬」。マヤの都市国家の一つで、ピエドラス・ネグラスの勢力圏にあり、かねてより近隣他国の碑文で存在は知られていた。しかし首都の位置が分かっていなかった。 それが今回、流行りのLiDAR技術によって…

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イースター島でブレーキ故障のトラックがモアイ像をなぎ倒し、騒ぎに。

先週、イースター島でブレーキの故障したトラック(別の記事だとサイドブレーキ引き忘れたとなっていたが…)が、坂道を転がり落ちてモアイ像と、その台座であるアフに激突、モアイ像をなぎ倒して破損させた、という何とも豪快で痛いニュースが流れていた。 こちらが動画 https://www.youtube.com/watch?time_con…

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一体エジプトに何の恨みが…。「毒と薬の世界史」

ちょっと毒物について調べるついでに手にした本。 いやべつに暗殺とか企んでるわけじゃ無いんですけど。 毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング (中公新書) - 船山 信次 内容は雑学集大成という感じの軽い本、書いているのは薬学専門の人。「毒にも薬にもならない」ではなく「毒にも薬にもなる」という様々な物質についての話。…

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エジプト・フルガダで新しい博物館がオープン。紅海リゾート客向け

またヘンピなところに開設するなぁ…と思ったけど、紅海は世界有数のダイビングスポットなので、そこにくるリゾート客狙いの博物館らしい。それほど規模は大きくなく、民間セクターによる開館とのこと。入館料は、外国人に対しては200エジプトポンド(約1300-1400円)。リゾート客向けの強気の価格…! Hurghada Museum Ope…

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ギルガメシュはそんなことは言ってない。「森と文明の物語」

図書館が臨時休刊で手元に読む本が無かったので、適当にkindleでポチって読み始めた本なのだが、、、色々とツッコミどころがある内容だった。オススメする気もしないのでリンクは貼らない。 森と文明の関わりについての内容で、農耕や牧畜、都市や艦隊などを作るための材料として森が切り開かれ、失なわれていった、という話である。 しかし著者の思い…

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ジェセル王の階段ピラミッドの修復完了、一般公開へ向けて最後の整備を行うとの報道

修復失敗とか修復ヒドイとかボロクソ言われまくり、一時は世界中のエジプトマニアを心配させていた階段ピラミッドの修復プロジェクトが完了し、その結果が報道陣に「お披露目」出来る状態になったらしい。もうちょっと整備したら観光客にも入れるようにするぜ、という話…なのだが。 Egyptian Authorities Complete Step…

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現代に残らなかった記念碑―クフ王の後継者たちのピラミッドとギザの歴史のはざま

「ギザの三大ピラミッド」といえば、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のものと有名である。 しかし、この三人の王が連続して即位したわけではないことを知っている人は意外に少ないと思う。 実はクフ王のあとに少なくとも一人(説によっては二人)の王がいた。クフ王の息子とされる「ジェドエフラー」と、孫とされる「バーカー」だ。 そして彼らも…

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イナゴの群れは夏には中国に到達! というクソみたいなデマが流されるので、もう少しバッタについて説明する

ヤフーニュースでデマを流したアホタレがいたのでカチンときて、一周回ったあと笑顔で「うん、よし、ならもうちょっと書き足しておくか!!」って思ったので書いておく。 【以下は事実誤認を含む要注意記事です】 コロナに続くもう一つの危機――アフリカからのバッタ巨大群襲来 https://news.yahoo.co.jp/byline/m…

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コロナ騒ぎで「排泄物からもウィルスが!」と騒がれているが、…それ、古代人のうんちでよく研究されてるアレだよね?

最近話題のコロナで、「感染した人の排泄物からもウィルスが! 便で感染するかも!」みたいな感じで騒がれているのを見て、「…いや、それ古代人の排泄物でよく研究されてるアレでしょ?」と思った中の人ですよ。 排泄物に含まれるウィルスは、特定の塩基配列がありさえすればウィルスと判定されるもんなので、 生きてるか死んでるかの判断はされない で…

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「ミダス王の墓」は本当は誰のものなのか、資料を集めてみた

ミダス王関連でちょっと見つけてしまったもの。 フリュギアの首都・ゴルディオンにある大きな墳墓は慣例的にこの王の墓と呼ばれているものの、実際は時代が微妙にズレており、ミダス王が作ったけどミダス王自身は葬られなかった、など、学者によって色々な説があるらしい。 …なんかそのパターン、他でも見たことあるぞ。。 古代史ではよくあるやつで…

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海外ゲーの日本語化Modに出てくる、あまり適切ではない翻訳あるある/フリントとは何か

先日プレイした、石器時代から文明を築くゲーム「Dawn of Man」。 https://55096962.at.webry.info/202002/article_1.html 中の人は英語力底辺だが、ゲーム用語くらいならなんとか分かるのでいつも原語のままプレイしている。 …ので、日本語化パッチを当ててプレイした人と話が食い…

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資源的に恵まれていたのに覇権は取れなかった…ウラルトゥ国について調べてみた

古代文明の水の利用を調べていたときに、「ヒッタイトと同じくウラルトゥも使える水の量が豊富だった」という話があったので、ほほう? と思ってちょっと調べてみた。まずウラルトゥ国って何ぞや。名前からしてウラルトゥ山脈のあたりにあったっぽい。そこからスタートしてみた。 調べてみると、この国については2つの名称がよくつかわれていた。 …

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クラウド解読で内容判明、フランス・フィニステールの海岸の碑文

論文をインターネット上に公開して不特定多数の査読者がチェックする「クラウド査読」という言葉があるが、最近では解読できない文章を不特定多数で解読チャレンジする「クラウド解読」もアリらしい。 フランスのフィニステール地方にあるPlougastel-Daoulasという町では、海岸で数十年前に見つかっていた碑文、誰も解読できず困っていた…

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ヒッタイト滅亡後のアナトリア、知られざる「王国」の石碑が発見される

トルコ中央部で、名前も分からない失われた王国の碑文が発見され、そこにはフリュギアのミダス王の敗北が記されていた…という、なかなかロマンのあるニュースが流れていた。しかもその碑文は農民が用水路に沈んでいるのを見つけたという。もしこの碑文の年代や解読内容に問題がないのであれば、ミダス王の史実としての姿を伝える証拠がひとつ増えることになるかも…

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