あの栄光をもう一度。エジプトさん、東部砂漠の金の採掘権の入札開始

エジプトさんが東部砂漠での金の採掘権を売るぞーと言い出してていたので、ほほう? と思ってちょっと調べてみた。

Egypt to launch bid round in March for gold exploration in Eastern Desert
http://www.miningnewspro.com/News/492021/Egypt-to-launch-bid-round-in-March-for-gold-exploration-in-Eastern-Desert

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みんな知ってのとおり「古代の」エジプトといえば黄金。ツタンカーメンのきらびやかな黄金のマスクに代表される、膨大な金製品が作られ、墓に収められていた。
しかし金鉱とはいつか枯れるもの。王朝時代の終わりごろには金はほとんどとれなくなり、不足しがちになっていたはずだ。

それがなんで今ごろになってまた金鉱探しを…と思ったのだが、最近の地質学の研究の成果があるらしい。エジプトの東部砂漠にある山脈は「Arabian-Nubian Shield (ANS)」と呼ばれており、ここには金が形成される条件が整っているようなのだ。

Orogenic gold in the Egyptian Eastern Desert: Widespread gold mineralization in the late stages of Neoproterozoic orogeny
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1342937X19301509

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この分野はあまり詳しくないので読んでもサッパリサッパリなのだが、マントルが何かして山脈を作る時に金鉱床が出来る、みたいな感じ。だいたいの場所のアタリも付けられてるみたいなので、そこ掘れって感じなのかな…?



なお、エジプトの政府系メディアを見ると、この企画は2017年にもやっていて、前回は入札条件が不利すぎて入札者が撤退してしまったようだ。なので今回は法改正をして、条件を緩くしての入札になるとのこと。

Egypt’s gold mining industry: Upcoming exploration tender opens new chapter
http://english.ahram.org.eg/NewsContentP/3/365053/Business/Egypt%E2%80%99s-gold-mining-industry-Upcoming-exploration-.aspx

最初は合弁会社で半ば国営化しようとしていたけれどそれが頓挫し、結局、外国企業に採掘権を売って、ロイヤリティを払ってもらうことにしたらしい。エジプトが国のロイヤリティは20%予定とのこと。結構高いけど何しろ金だからなあ。石油と違って相場は上がりこそすれ暴落は今のご時世ではまず無いので。

さあ果たして、現代の科学はみごと古代人の掘り残した金鉱床にたどり着き、ファラオの時代を蘇らせることが出来るのか。
観光産業と出稼ぎだけでは経済が辛い、でも今のとこ他に有力な資源もないエジプトさんは、金資源からの収入を手にすることが出来るのか。

(…というか何年か前に流れた「アレキサンドリア沖に新たな巨大ガス田が!」の話はその後の続報聞かないし、何も出て来なければこのままフェードアウトしそうだけれど。)