コロナウィルス対策のうがい・手洗いはインフルエンザ流行防止の役にたったのか、データから推測してみる

タイトルのとおり、「コロナウィルス対策のうがい・手洗いはインフルエンザ流行防止の役にたったのか」という話である。 今年のインフルエンザの流行は、昨年爆発的に流行していたにもかかわらず、年が明けてからは低調なまま、ここ10年で最低ラインのままシーズンを終えようとしている。 これには、年明けから報道が流されはじめた新型コロナウィルス…

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イナゴの群れが中国に到達! というクソみたいなデマが流れていたので、バッタの進行の見方を解説する

まとめサイトや東スポなどが「サバクトビバッタの大群が中国へ!」というどうしようもないデマを流していて、えぇ…マジかよ…と頭を抱えたバッタウォッチャーの中の人ですこんばんは。 いや、冗談抜きに、人知れずもう10年くらい毎年春の時期になるとサバクトビバッタの発生をウォッチしてますからね。 え、何でそんなヒマなことしてるのかって? …

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トバ火山大噴火のその後の議論 インド亜大陸の人類は滅びたか、生き残ったか

トバ火山とは、インドネシアのスマトラ島にある火山。7万4千年前あたりに大噴火を起こし、当時そのあたりに進出してきていた人類をいったん全滅させたと考えられてきた。(これを「トバ・カタストロフ」と呼ぶ) しかし、最近の発見から、定説と化していたこの考え方に疑問符が付き始めている。噴火直後の地層から、石器が見つかりはじめているからだ。 …

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大英博物館収蔵品エルギン・マーブルは、EU離脱後の政治の駆け引きの道具になるかどうか

エルギン・マーブルとは、かつてギリシャのパルテノン神殿の外壁を飾っていたレリーフのこと。 19世紀にイギリスのエルギン伯爵というえらい人がこそっとイギリスに持ち帰り、現在は大英博物館に収蔵されている。この持ち出しは現在では不法なものだったと認識されている場合が多く、ギリシャも何十年にも渡ってイギリスに返還を求めてきた。かつては、「大英…

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移民大国ヨルダンのお国事情について調べてみた

ペトラ遺跡の水の利用方法からヨルダンの水不足事情に行き当たり、そこから「ヨルダンにはパレスチナ難民やエジプトなどからの出稼ぎ労働者が多い」という話に行きついた。 あれ? ヨルダンって資源も産業もないから出稼ぎで自国から出ていく人が多いんじゃなかったっけ? 労働力足りないわけじゃないよね…。 と思いながら調べてみたら、どうやら、人…

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大きな水源の無い国・ヨルダンの水事情「野の花の国」

先日、世界の各遺跡の水利事情を調べている中で、ヨルダンにあるナバテア人の遺跡(ペトラ)では、限りある降水を効率的に利用するために水路が匠に張り巡らされていた、という話を読んだ。ほほう? そういやヨルダンって砂漠の国だよな? 隣のサウジは地下水使ってるけどヨルダカはどうなんだっけ…? と思って、ちょっと資料を探してみた。 そして、図書館…

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都市まで作ったのに文明未遂に終わった北米各地の文化の謎。

四大文明、という言葉はもう古い、と言われるようになって久しい。文明の数は四つどころじゃなくてかなり多いというのが最近の説なのだ。しかしその中でも、何を文明としてカウントするかは人による。中には、文明なのか文明じゃないのか微妙なものも沢山ある。 その中の一つに北米のインディオ文化がある。 「カホキア文明」と文明として扱われるものも…

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エジプト神ソフビの中の謎の「オッター」の正体とは。

最近このエジプト神グッズあちこちで見かけますね。 クリアファイルとかトートバックとかはワイも使ってます。会社に置き忘れても誰のかすぐ判るのでなくさないから便利(キリッ さて、このエジプト神シリーズのソフビガチャに入っている「オッター」という謎の神について、何だか分からんという話があったのでメモがわりに。 ま…

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何が起きたのか全然分からない。何かいい話だったっぽいけど理解が追い付かない。「海王ダンテ」エジプト編

最初のほうしか知らなかった「海王ダンテ」というマンガのエジプト編が凄いことになってるから是非読めと友人に強プッシュされたので読んでみました。 えー… えーー… 考えるな。感じろ!! なんか説明しようかと思ったけど説明の語彙も思いつかないくらいに色々うん、なんだ、まあ、色々です。 …

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中部エジプト/アシウトの発掘16年。アシウト・プロジェクトの集大成

このプロジェクトの概要については、日本語ページもあるのでそちらを参照したほうが早い。 エジプト中部のアシウト/アシュートという都市のネクロポリス(死者の街)について、思われていたより大規模で重要な遺跡があることが、近年まで続いた発掘調査で明らかになってきたよ、という話だ。ちなみに原文はドイツ語…。 https://www.aeg…

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ピラミッド以前の黎明期、ナカダ期の遺跡がナイルデルタで見つかる

アレキサンドリアの南方、かつての下エジプトの宗教的な重要都市「ブート」だった辺りから、エジプト最初の統一王国が出来る直前のナカダⅢ期の墓が一気にたくさん見つかった。かつてはナイルデルタは耕作地や住宅地になってることが多くて発掘不利、と言われていたが、最近はけっこう出てくる。 83 Ancient Graves Discovered…

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水が無ければ、都市は作れじ。人はいかにして水を利したか「渇きの考古学」

日本は、世界的に見ても水に恵まれた地理環境である。日本に住んでいると、水不足は滅多に無く、水道をひねればいつでも水は使いたい放題だ。お風呂だって毎日入れる。降水量は世界平均の2倍ある。しかしそれでも、都市に集中して人が住めば、水不足は起こりうる。いくら雨が降ろうとも、水を貯めるダムや、周辺から都市に水を引き入れる水道が無ければ、その水を…

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古代エジプト人が遊んだセネト・ゲーム、通常とは違うVerについての考察記事

セネトは、エジプト将棋とか古代エジプトのチェスとか表現されることもある古代の盤ゲーム。もちろん現代の将棋やチェスとは全然関係ないしルールも違う。 古代エジプト語で「過ぎ去る」という意味を持ち、古代エジプトでは2,500年に渡って王族・貴族にも一般人にも遊ばれ続けたロングヒットなゲームである。さすがにそれだけ長い時代を遊ばれ続けていれば…

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マダガスカル島への哺乳類の移住方法とは/人間とそれ以外

マダガスカル島は、「人類最後のフロンティア」と言われてきた島である。イースター島と同じく、わりと最近まで人が定住していなかったと考えられていたからだ。定住の証拠は古く見積もっても1,000年前からだとされてきた。 また、現在の定住者たちの祖先はミトコンドリアDNAや言語の分析から、南アジアから到達したオーストロネシア語族だと判って…

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気候変動の時代チバニアン、その研究成果を探してみた

少し前に、登録するのされないのでモメた「チバニアン(千葉時代)」。 これは約77万年前に地磁気(N極・S極)が最後に逆転した時代のことで、千葉にある地層が代表例として登録されるので、時代の名前もチバニアンになったという話なのだが、調べてみるとこの時代、けっこうハードであった。 めちゃくちゃ気候変動してるんである。 気候の激…

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ディズニーチケットが値上がりして、ついにペトラ遺跡を抜く。

ディズニー好きの人が、ディズニーチケットが4月から値上がりするんだよと騒いでいた。なんでも4月から¥8,200 になるらしい。 年々値上がりしているもののついにここまで来たかという感じ。我々庶民には手の届かぬ国になり申した… だがしかし、一生に一度の感覚で行く遺跡なら、別にこの値段でも行くに決まっている。 というか、世界の有名…

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上エジプト・アシュムネイン(古代のヘルモポリス)で集団墓地が見つかる。

現代の地名で言われても困る、古代名に直してから言ってください(違 トト神の高位神官の棺が出たというので調べてみたら、トト神の本拠地アシュムネイン(古代のヘルモポリス)だった。「第15州ノモスの首都」って書いてくれるエジプトメディア優しい。 トト神の高位神官と高官たちの集団墓地が発見され、16の墓と20の棺がまとめて出土したというニュ…

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現代アフリカ人にまじるネアンデルタール人のDNAはヨーロッパ由来。という研究結果が出る

前提として、現在の主流説ではホモ・サピエンスはアフリカを出たあとにネアンデルタールやデニソワ人と混血したとされている。 彼ら先行の人類がアフリカを出ていったあと、最後にアフリカを出発したのがホモ・サピエンスだったからだ。 つまりアフリカのホモ・サピエンスは混血していない、…のではないかと思われていたのだが、実際は現代のアフリカ人には…

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そろそろ会期が終わってしまうので。「ザ・アール・サーニ・コレクション」展に行って来た。

上野の国立博物館、常設展の一部で同時開催の「ザ・アール・サーニ・コレクション」展にいってきた。滅多に表に出てこない個人コレクション のイベント。集めた人はカタールの王族で、シェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニという人。湾岸諸国のコレクターのコレクションを見るのは初めてだったが、収集の仕方が西洋のコレクターとだいたい一緒なの…

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人類の歴史を早送りで体験。「Dawn of Man」

steamでオススメされたゲーム「Dawn of Man」をやってみた。 このゲームは、だいたい12,000年前くらいからスタートして、中世まで人類の歴史を発展させていくサバイバルゲームである。 え? 村づくりゲーじゃないのかって? やる前は私もそう思っていたけど実際は、厳しい大自然や襲撃してくる流れ者と戦いながら生き抜くゲームです…

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ミイラの死因判定まではいいが、そのDNA鑑定は余計だろ… 古代エジプトミイラの鑑定で注意すべきこと

古代エジプト、第25王朝の時代に生きたタカブティという女性のミイラについて、CTスキャンの結果、死因は刺殺と考えられる、との2,500年ぶりの"検視結果"が報告された。 Shocking truth behind Takabuti’s death revealed https://www.manchester.ac.uk/dis…

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相変わらず転用が雑…だがそれでこそ。エジプト・ルクソール、古代神殿の横っちょにある近代モスク

エジプトの観光地、ルクソールにあるルクソール神殿には、神殿の一部を利用して作った小さなモスクがくっついている。 このモスクの名前は Abu Haggag Mosque で、ダマスカス生まれで、ルクソールで亡くなった聖人Sheikh Yusuf Abu el Haggag のために作られたという。そのため聖遺物的な感じで聖人の墓も兼ねて…

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色々あって面倒なことに…「渤海国とは何か」

渤海国とは、日本のすぐ近く、中国大陸の中国とロシアの間くらいにかつて存在した国のこと。日本でいうと いや教科書にも載ってるんだから今更だろ? 概要くらいみんな知ってるだろ? と言いたくなるところだが、この本の主題の一つが「日本・中国・韓国それぞれから見た渤海国の歴史理解が違う」という話である。 渤海国とは何か (歴史文化ライブラ…

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バナナの歴史がまた1ページ… ラピタ人と行く太平洋の旅 with バナナ

前提として、バナナの原産地は東南アジアのどこかとされている。 マレー半島やニューギニアに原種があり、突然変異で生まれた種のないものが人類の移住に伴い広まっていった。3-4万年前には栽培化に着手されていたと考えられているが、ニューギニアで高地でバナナの花粉が急増するのが7,000年前くらい。 そのニューギニア周辺の島を旅立ち、…

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