古代エジプト十の災い リアルにイナゴが攻めてきたら起きることって…

昨年末からのサバクトビバッタ大量発生により、東アフリカの作物が壊滅状態に…。
エチオピアは25年ぶりの大発生、隣のケニアは70年ぶりの惨状、ソマリアは紛争状態の場所に殺虫剤を撒くためのヘリを飛ばせなくて手作業で駆除しようとするという絶望的な状況の中、群れはついに紅海沿いにエジプトにも進軍しはじめている。

Locusts: UN calls for international help in East Africa
https://www.bbc.com/news/world-africa-51234135?ocid=socialflow_twitter

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東アフリカにバッタ大襲来、25年間で最悪規模 FAO
https://www.cnn.co.jp/world/35148479.html

ちなみに1週間ごとのサバクトビバッタの発生状況をモニタリングしているのがこちらのサイト
http://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html

この「ヤツらが…来る…!」っていう感じ。

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記事内やインタビューに出てくるように、作物は食い荒らされ、食べるものもなければ換金できるものもないという状況の人が出ている。
国連食糧農業機関(FAO)が出張っているのは、このままだと広範囲に飢饉が発生するから。東アフリカの国々に住む人々の多くは食料を自給自足していて、輸入はしていない。バッタに食い荒らされるのは文字通りの死活問題なのだ。



…で、ここで気が付いた。


そう、バッタが大量発生したら、農業国は食べ物が足りなくなるのが一般的。
あれ? 「十の災い」の「蝗を放つ」って、やられたらその年の食べ物たりなくなるんじゃない…?


「出エジプト記」では、奴隷としてエジプトに留められていたユダヤ人を救い出すため、神が様々な奇跡(エジプトにとっては災い)を起こしたことになっている。そのうちの一つがイナゴ、つまりサバクトビバッタによる襲撃だ。これは実際に現代でも起きうる現象で、今年の大量発生などは悪くすれば再現となるだろう。襲う先は、ナイル川河岸の農作地。古代エジプトの時代、春は主食の小麦の収穫シーズンにあたる。2月~3月ごろに大麦を刈り入れ、4月~5月に小麦の刈り入れ。サバクトビバッタがエジプトに押し寄せる時期は、これら麦の刈り入れ時期に重なる。

ということは、食料が厳しくなるうえに税金も厳しくなる。
備蓄があればまだいいが、無ければ酷いことになるだろう。

もしその年の作物がほぼ全滅するような状況に陥ったら、住人は、口減らしのために奴隷を雇い止めするのではないだろうか。もしくは奴隷に回す食料を減らすか。イスラエルの民は逃げ出したのではなく、実は解雇されてしょうがなくエジプトを去っていった人たちだった可能性もあるのでは…?



とかいうことを考えたのだが、色々シャレにならないなあ。
今年の蝗害が、リアルに難民大脱出に繋がらないことを祈りたい。