古代ミケーネとエジプトの交易の証拠、ピュロスの王族墓から発掘される

日本語の記事だとこれ

青銅器時代の王族の墳墓発掘、黄金の装飾品など出土 ギリシャ
https://www.cnn.co.jp/fringe/35147102.html

英語
Archaeologists Find Princely Tombs Near 'Griffin Warrior' In Pylos
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2019/12/archaeologists-find-princely-tombs-near.html#aG0UmxTw711tVgPS.99

ギリシャのペロポネソス半島南西部にあるピュロスの遺跡から、古代ギリシャ世界と古代エジプト世界を繋ぐ様々な品が見つかった、というもの。見てみるとなるほどめっちゃ見覚えあるぞこれ?!

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これはハトホル女神。
正面を向いて、牛の耳をもち、特徴的な外側カールの髪型で一発で見分けられる。
柱の装飾でもよく見かけるタイプ。

Hathor-capitals-Philae-island-Egypt.jpg


これはタウェレト(トゥエリス)女神。
本来はカバの女神なのだが、クレタ島やギリシャにはカバは存在しないため、ロバの顔を持つカエルのような何か、というハイブリッド的なクリーチャーとして再解釈されてしまったもの。

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類似品はミノア文明の時代の遺跡だと時々でてくる。147282461432735963179_Minoan_genius.png

参考:
ミノア文明に伝播したトゥエリス(タウェレト)女神、とんでもない姿にされる
https://55096962.at.webry.info/201609/article_6.html


この他、バルト海産の琥珀があったり、もちろんギリシャの地元のものがあったりと、当時のこの場所が北と南を繋ぐ交易ルートの中に位置していたことを示す貴重な品がたくさん出土していて、とても興味深い。現代においては山の中のヘンピな場所でも、かつて海がフロンティアだった時代には、古代のグローバル経済の一大拠点だったのだ。

それにしても、発見されて50年も経った遺跡でまだこんなに発見が眠っているというのは凄いな…。