ついにあの謎の物体の実物が? 古代エジプトの「頭の上に載せてる謎のアレ」

古代エジプトの壁画(主に新王国時代)にはよく出てくるけれど、実物が見つからなくて正体不明だったアレ、実物らしきものがついに出て来たよという話。アレですよ、アレ…絶対一度は見たことがあるはず!

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Archaeologists have finally found ancient Egyptian wax head cones
https://www.sciencenews.org/article/ancient-egyptians-head-cones

※リンク先にミイラ(ほぼ骨)と頭に装着されたままの実物がある


日本語記事とか

古代エジプト人が頭に載せた謎の物体、ついに発掘
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/121200725/?ST=m_m_news


これが見つかったのはエジプト中部のアマルナ。アクエンアテンが築き、短期間のみ首都として機能したのち放棄された都だ。実は発見されたのは10年ほど前だが、本当に壁画にあるあの円錐形のモノと同じなのかどうかや、成分の検証に時間をかけたのだという。

かつては、この円錐状のものは香油を固めたものではないかと考えられていた。かつらの上に載せて、頭の熱で溶けながら香りを発するアロマ的な何かだったのかもしれないと言われていた。しかし今回見つかったものは中空で、おそらく蜜蝋で出来ていた。香りづけはしていたかもしれないが、少なくともそれ自体が油の塊というわけではなさそうだ。ということは、これは何かを意味する儀式的な「帽子」だったのだろうか。


ただ、この件に関して「あの円錐の正体がついに明らかに!」というにはちょっと早すぎる。何故なら、見つかったのが一般人の墓で、しかも「墓」だからだ。
このコーンヘッドのようなものが壁画に描かれる時は正装した上流階級の正式の席。
宴会に身に着けていくものであれば、装備したまま墓に入るのはおかしい。そして一般庶民も身に着ける日常的なものだったとは思いにくい。

見た目は確かに壁画のアレにそっくりなのだが、「形が似てるだけで別用途のもの」という可能性も無いわけではない。

"頭上の円すいはおそらく、「神に仕えているという印だったのでしょう」。そう考えれば、「簡素な埋葬」であるにもかかわらず、頭に円すいを載せていたことも説明できる。"

という主張を研究者はしているようだが、果たしてそれで正しいのかについては、今後も検証が必要だろうと思う。


…いやー、ね。壁画とかで見慣れてて、よく知られている物体ですら、ある日とつぜん意味が変わったりするわけですよ古代エジプトってジャンルは。だからドヤ顔で「ワイは古代エジプトに詳しいんだ!」とか言えないわけですよ。だって本当は知らないことを「多分こうだろう」でストーリー作ってる部分が多すぎるんだもの…。何しろ古代の話だしさぁ…。
常識がどんどん書き換えられていくジャンルなので、初心者へのQ&Aとかマジでムリ。5年ごとに見直さないといけないレベル…。


なお、古代エジプトで他に「よく見かけるにのに実物が見つかってない」装備品としては、ファラオの「赤冠」「白冠」というものがある。王様がいつも被ってるアレ。生きた王のための冠なので墓で見つかることはないだろうと言われていて、材質や具体的な構造はいまだ不明。
木製であの構造物は難しそうなんだが、果たして…?

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