飛ばねぇ鳥はただの鳥肉だ!  …それ、エミューさんの前で同じこと言えんの?

鳥は捕食者がいないところでは飛ばなくなることがある。

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というか、かつて鳥はすべて空を飛べたはずなので、現在飛ばなくなっている鳥たちは、有力な捕食者がいなくなったあとで飛ぶのをやめたのだと考えられている。飛ばない鳥といえばダチョウやエミュー、絶滅してしまったがドードーなど。ちなみにニワトリは、飛べないふりをしているだけで実はめっちゃ飛ぶ。山に離すと気が付いたら木の上にいるからあいつら…。(夕方にはちゃんと帰ってくる。)

ダチョウは恐竜絶滅で飛ぶのをやめた?
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2252/

でも、ふと思ったのだ。
恐竜がいなくなっても地上には捕食者はまだいる。ダチョウがチーターやライオンに追われている映像はよく見かけるし、人類とかいう超凶悪な雑食生物も存在する。飛ばなくて本当にいいの? また飛びたくならないの?


●飛べたって食われるし、なんなら食わずに羽根だけむしる

結論から言おう、捕食者を逃れるのに必要なのは飛翔による回避ではない。
飛べるリョコウバトが食われて全滅したことを思い出そう。また飛べるにもかかわらず、食肉用ではなく羽毛目当てにあやうく全滅させられかけたアホウドリやケツァールを思い出そう。
にもかかわらず、飛べない鳥であるダチョウもエミューもヒクイドリも絶滅危惧種になることなく悠々と暮らしている。つまり生存のためには別に飛ぶことは必須ではないのでは…?


●飛べないなら筋力をつければいいじゃない

ただ地上に降りただけでは当然ながら肉食獣の餌食である。
生き残れている連中はいずれも、恐竜の子孫感バリバリな武闘派である。ダチョウなど、その脚力は獰猛な肉食獣も蹴り殺せるという。人間のようなヤワっ子はひとたまりもない。そう、飛べなくても、戦えるなら生き残れるのだ。ドードーはそのへん勘違いしてた。飛ばないうえにのんびりしてる鳥とか、それこそただの鳥肉である。
ちなみに日本の鳥ではキジが圧倒的に武闘派。あいつらマジ怖いし、なんなら人間に向かって猛烈アタックをかけてくる。しかも近くで見るとけっこうデカい。鳥だからとナメてはいけない。


●力こそ正義

飛べなくたって、戦える力があれば問題ない。
ライオンだろうがディンゴだろうが、蹴り倒せる武力があればいいのだ。人類に関していえば、ちょっとした愛嬌でも振る舞っておけば勝手に大義名分を作り上げて保護してくれるので楽勝だ。実際、エミューはホモ・サピエンスに対しては友好的なふるまいを見せるという。ヒクイドリさんも機嫌がいい時は愛想がいい。ただし図に乗ると容赦なく攻撃してくる。たまに被害者を出すことで決して意のままにはならぬと宣言する、誇り高きプロである。


●飛ぶ代わりに泳ぐか走って逃げてもいい

そしてもう一つの選択肢が、「飛ばないけど他の方法で逃げられる」というもの。
ペンギンは空を飛ぶ代わりに海を泳いで逃げる。その泳ぎはまるでロケットだ。ダチョウも、時速70kmは出るという自慢の脚力で、いざとなったら走って逃げられる。飛べて空に逃げたところで、空には空で猛禽類という敵がいる。飛べれば絶対に安全というご時世でもない。最終的に生き残れれば勝ちなので、一つのやり方に固執する必要はないのだろう。



【結論】

捕食者より強くなった鳥は飛ばなくていい。または、飛ぶ以外の方法で捕食者から逃げられる鳥は飛ばなくていい。

むしろ鳥が絶対飛ばなきゃならないと思っていたことが間違いだと気が付いた。

そう…飛ばない鳥が珍しいのではない、彼らは「もしかして俺ら、別に飛ばなくてもいいんじゃね」と気が付いて新しい生活を始めた連中なのかもしれないのだ。

ただし注意しておかねばならないことだが、捕食者がいない閉ざされた環境で甘やかされて飛ばなくなった連中は、だいたい滅びた。
無策に楽な方向へ流れてもいいことはないのだ。これ大事なポイントね。