サウジアラビア、考古学者に門戸を開く。未調査のナバテア人の領域がついに…!

サウジアラビアといえば、かつてはメッカ巡礼以外の外国人は門前払いされることで有名な国だった。観光ビザなんて出ません、ビジネスビザでさえおりづらい、みたいなハードル高すぎな国。そのためサウジ国内にある遺跡の調査なども外国隊が入っておらず、世界遺産にもなってる遺跡があるにも関わらず資料がない、観にも行けない…という状態だった。
それが最近になってついに観光ビザが解禁。さらに遺跡の調査にも外国隊を入れるというニュースが流れていた。

Uncovering secrets of mystery civilization in Saudi Arabia
https://www.bbc.com/news/science-environment-49424036

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記事の写真に使われているのは、世界遺産にもなっているアル・ヒジュル古代遺跡(マダイン・サーレハ)。ナバテア人の遺跡。砂漠の中に建つ美しい外見の廃墟はとても神秘的で、一度見てみたいと思わせる魅力を持っている。

ナバテア人の遺跡といえば、一番有名なのはお隣ヨルダンにあるペトラ遺跡なのだが、それに匹敵する魅力的な遺跡がサウジアラビアにもあるのだ。古代には国境はなかったし、ナバテア人は元々遊牧民族で、広範囲に散らばって暮らしていたから。面積の広いサウジアラビア、きっと調査すれば未知の遺跡もどこかに眠っているに違いない。

今回の調査でも、各国から集まった60名以上の学者たちが、まず広範囲に渡って遺跡のサーベイをすることから始めるみたいなので、何が出てくるか続報を待ちたいと思う。

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ちなみに日本語で出ている「ナバテア文明」という本でも、中心となっているのはペトラ遺跡で、扱っている地域もパレスティナ・ヨルダンが中心。ナバテア人の第二の重要拠点マダイン・サーレハについては、ほぼ言及されていない。ナバテア文明が「謎」「神秘」と扱われてしまう理由の一つは、サウジアラビア内の遺跡があまり知られていなくて情報が足りないことじゃないかとも思うんだ…

ナバテア文明
ナバテア文明