【君の名は】あの日見たミイラの名前を僕たちはまだ知…知った!

今を去ること10年以上前、日本にやってきた大英博物館のエジプト展でミイラの3Dスキャン映像を見たことがある。
その映像をふと思い出して、あれは…あのミイラの名前は…? 思い出せない! みたいになったので調べてみた。

忘れちゃいけない人…
忘れられない人…

君の…名前は…!

Nesperennub(ネスペルエンネブウ)さんだった…!

https://www.britishmuseum.org/pdf/BM_Mummy.pdf

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思い出したよ…あの日のことを…。
この頃ってまだCTスキャンでミイラを傷めずに「解剖」するのが珍しくて、古代人のDNAの解析も試行錯誤の段階で今ほどメジャーじゃなかったんだ。で、最新技術で知るミイラの世界、みたいな感じで出てたんだ。

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↑生前の顔の予想



で、このミイラをどうして思い出そうとしてたかというと、ミイラづくり職人がミスった証拠が3D映像の中に隠れてたからなのだ。
それがこのオレンジ色の部分。樹脂を溜める受け皿で、ミイラを作っている間、汁が垂れないようそこに置いていたらしいのだが、どけるのを忘れてる間に樹脂が固まって取り外せなくなってしまい、困ってそのまま包帯で巻いて隠した。(笑)

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↑額のあたりにあるうねうねしたものは蛇の護符

ミイラづくり職人はずいぶん上手に仕事をしたのだろう。うまい具合に喪主にバレることはなく、棺は閉ざされた。
そして約3000年後、まさかのCTスキャンによって失敗は明らかになってしまったのだった…。


古代エジプト人、こういうショボいミスはよくある



きっちり作るところはきっちりしてるんだけど、基本は適当なのでほんとにテキトーなミスをする。まぁ、何もかもきっちりやりたがる日本の職人みたいな生き方の人は今も昔もあの国では生きづらそうだけど…。

ミイラづくりで何かミスってごまかしてる証拠はこれに限らず多数見つかっていて、有名どころだとツタンカーメンのいちばん外側の棺がそうだ。フォラオの木の棺は石棺のサイズに対して大きすぎることが埋葬の当日に発覚し、そのままだと蓋が閉まらないので、現地で急遽、出っ張っている足の部分を斧で切り落とした痕跡がある。その木くずが石棺の中に残ったままになっており、さらに誤魔化すために樹脂を大量にぶっかけたせいで黄金の棺が石棺の中に張り付いていたというなんとも笑えない話がある。

王様でさえその扱いなんだから、一般庶民の埋葬は…。


この微妙に笑えるテケトーさこそ古代エジプト人らしさだと思うんだ。