現代のオーパーツ~ファミコンゲームの中身、解析しても既に意味が分からない。

「オーパーツ」とは、場所や時代とそぐわない人為的な遺物のことを指す。
それが発見された時代/場所ではありえない、或いは作れないはずのものについて使われる言葉で、主に考古学の分野で使われるが、最近ではこの言葉はコンピューターゲームにも使われている。「当時としてはあり得なかったコード」。

解析不能!30年以上前のレトロゲームから謎の「自動生成アルゴリズム」が見つかる
https://nazology.net/archives/45495

これは82年に発売されたファミコンゲームの中身のコードが、「読んでも理解できない」「どうしてこのコードからこの動きになるのかロジックを説明できない」という状態になっている、という記事。たった40年弱前の、しかも現代からすれば容量の少ないファミコンゲームの中身さえ、今のコーダー(コード書く人)は既に理解することが出来なくなっているのだ。
また同じ記事の中には、ファミコンでは再現不可能と言われた動きを実装してしまった伝説のプログラマや、ファミコンの性能では無理なはずと思われたアイデアを実現してしまったゲームの話なども出てくる。
もちろんゲームは量産品なのでたくさん存在するし、プログラマの名前も判っている。神秘的なものではない。しかしこれらは全て、言葉の定義からすれば「オーパーツ」と呼んでいい代物だと思う。

世の中のオーパーツと呼ばれるものの大半は、勘違いだったり、思い込みや知識不足、事実誤認によってそう呼ばれている残念なモノだが、これは、本物の「オーパーツ」だ。当時としてはギリギリ、作ることが可能。しかし天才的なひらめきによって作られており、凡人には、どうやって作られているのか、何でそういう動きになるのかサッパリ分からない。これは考古学で言えば、たとえば「アンティキティラの機械」などが当たるのではないかと思う。

世界最古のアナログコンピューターと言われる「アンティキティラ島の機械」の秘密が明らかに
https://gigazine.net/news/20160615-antikythera-mechanism-secret/

"レトロゲーム考古学" という言葉すらあるくらいだ。
いつか遠い未来、この「機械」と同じようにファミコンゲームも、学者たちから「何でこの容量でこんなこと出来るの?!」と驚かれるようになるのかもしれない。