シュメール人(実物)を持って来た。これが宇宙人扱いされた人たちの現実だよ…

シュメール人がときどき宇宙人扱いされるのはきっと実物を見たことがないからなんだな? って思ったから、実物探してきたぞ。

とはいえ、「確実にシュメール人と言っていいはずの人」は、あまり見つかっていない。ウバイド期はシュメール人じゃない可能性があるし…時代が紀元前3000年~2000年くらいでシュメル人の都市って言われてるところから出土しているものだと、ウル王墓くらいしか無いな。ということで、まずそこから攻めてみた。

このウル王墓、レオナルド・ウーリー(Leonard Woolley)によって行われた1922年~1934年の発掘がメイン。王墓を見つけたと報じられたのが1928年。今から100年ほど前に発掘されたきりなので、資料も少なかったのだが、今は有難いことにインターネットで何かとたどり着ける。

ちなみに発掘された当時の状況がこれ
(カラー写真などはない時代なので白黒)

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復元されたアクセサリーなどは、ペンシルバニア大学に所蔵されている。
https://www.penn.museum/collections/highlights/neareast/puabi.php

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お察しのとおり、発見時は骨ごと潰れており、あまり状態は良くない。古代エジプトのミイラみたいにきちっと人の形を保っているわけではない。エジプトは乾燥した砂漠地帯なので埋めればミイラ化してそのまま残るが、メソポタミアではそこまで乾燥していないし、土の中に埋めた遺体は土の重みで潰れるのが道理なのだ。しかしそれでも、宇宙人などではなく、ごく普通の人間であることが分かる。



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以下は人骨多数のため苦手な人は自己責任で
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こちらが発掘された当時のまま保存されている人骨。
一つ目がヘルメットを身に着けた男性、二つ目が黄金とラピスラズリの冠をつけた女性。
https://traveltoeat.com/queen-pu-abi-of-ur-british-museum-london/

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そして、こちらの資料からは、骨の一部しか見つかっていない人々についての考察があるのだが、見つかっている骨がごく一部であることが分かる。

The Human Remains from Woolley's Excavations at Ur
https://www.jstor.org/stable/4200535?seq=1#page_scan_tab_contents


tibia 脛骨
axis vertebrae 第二頸椎
fibula 腓骨
humerus 上腕骨
femur 大腿骨
ulna 尺骨
radius 橈骨

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このように、見つかっている数は多くはないし、生前を再現できるほど状態がいいわけでもない。
しかし、ウル王墓に収められた人々が、我々と同じ人間で、かつ、見た目も一般的なホモ・サピエンスだったと結論するには十分だろう。彫像などで表現される「やたらと目が大きい」姿はもちろん、表現上の誇張なのだ。


尚、これらの骨についてDNAの分析は特に行われていない。
というか分析に耐えうる骨が無さそう。今後、発見される可能性はあるにはあるが…場所がイラクなので…アメリカさんが…治安とか戦争の心配がね…ゴニョゴニョ

治安とかが何とかなればいいんですが。。


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これが以前書いた記事。
この時は、骨の資料まではたどりつけて無かった。

ウル(古代メソポタミア)のプアビ女王の墓の発掘時の資料とか掘り出してきた
https://55096962.at.webry.info/201708/article_5.html