「世界一過酷」と言われるダナキル砂漠の遺跡を探してみた

エチオピア北部~エリトリアに栄えたアクスム王国と、その関連の遺跡を調べていて、ふと気が付いたことがある。

 ダナキル砂漠のあたりだけ遺跡の空白地帯になってる

ダナキルは「世界一過酷」とか「人間の住める限界」とか言われている場所で、現在では秘境ツアーの行先になっていたりする。岩塩の採掘場はあるようだが、町などは無いようで、そのツアーの旅程を見てもほぼ野宿に近い行軍となっている。

そそもが火山と塩の不毛な大地なので、古代から経済活動はあまり盛んではなかっただろうと想像できる。

しかし逆に、そんな場所にも遺跡があるとしたら…?

と思って調べていたら、面白いものが見つかった。
ダナキルがまだ「砂漠」になる以前の遺跡だ。

New evidences of Prehistoric sites at the Danakil Depression of Eritrea
http://www.madote.com/2016/04/new-evidences-of-prehistoric-sites-at.html

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500万年~400万年くらい前の遺跡で、キリン・ガゼル・アンテロープなど様々な動物の骨が見つかっているそうで、乾燥化が進む以前はここが草原のような場所だったことが分かる。
ちなみに人類の直接祖先の登場は200万年くらい前。最古の直立歩行をしたヒトの化石「ルーシー」は、およそ340万年ほど前のもので、ここからちょっと南にずれたあたりで見つかっている。
アフリカ東部の乾燥化が人類の進化のカギとなったかもしれない、という説は有名だ。

というわけで、ダナキルには遺跡は一応、ある。あるけど、気候変動前のものにほぼ限られる。
あと火山近辺では火山灰や溶岩の活動のせいで遺跡があったとしても「そもそも残らない」という状況のようだ。



なお、ダナキル砂漠形成のメカニズムなどについてはここが詳しかった

The Danakil Depression: The Hottest Place on Earth
https://www.thoughtco.com/the-danakil-depression-4154294

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