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zoom RSS 埼玉県民ほんとに草食ってた…「うまい雑草、ヤバイ野草」

<<   作成日時 : 2019/04/20 00:10   >>

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これほど本のタイトルが中身を言い表してることも最近では珍しい。

そして表紙をめくったところの前書きで、「雑草と野草の違い? いいね…そのツッコミを待ってたんだよ…!」と著者がキラキラした目で待ち構えている。鳥類学者の例の先生のふたつ名が「バード川上」なら、この人はたぶん「セージ森」とか、そういうノリで通じそうな本。



この本は、マジメな薬草学とかの本と見せかけて、埼玉人がノリノリで野草についての愛を垂れ流すという誰得なのか全く分からない本である。いや、いちおうマジメな情報も載ってはいるのだが、それより本文のノリがなんかヤバい。近付いてはいけない人の気配がする。抜いても抜いても生えてくる雑草に対する愚痴があるかと思えば、「でも食える。みなさんに日に三度食っていただきたい。そうすれば減る」と言い出すかと思えば、「埼玉県民なので海には憧れがある。砂浜に出ると普段見てない野草を探してしまう」(結局海は見てないんかーい!)とか、「雑草版クサヤの干物」(それ食えないんじゃ…臭すぎて食えないんじゃ…)とか、とにかくツッコミが間に合わない。一体読者に何をさせたい本なのか。少なくとも、食える草と食えない草の区別の仕方を教えてくれている本ではない。ギリギリ食えるレベルのマズい草をなんとか食わせようとしてるとか、野草をめでる楽しさとともにサバイバルを叩きこんでくるとか、そういう方向の本のような気がする。

だが読んでいてとても楽しい。謎の楽しさ。

ややマジメな感想を述べると、日本人は実に多くの野草を食ってきたのだなということ。
というか「なぜそれを食おうと思った?」と言いたくなるような草でも、なんとか食べる方法を編み出している。さらには、大正以降に定着するようになったような比較的新しい外来植物でも、食えるレシピが存在するという。ご先祖様すごい。

そして大事なこと。

 野草のプロたちも頻繁に腹を壊している、という事実。

腹を壊してのたうち回りながら学んでいる…そして時には死ぬ。意味が分からないが、たぶん、そうやって死なないレベルの毒草と死ぬレベルの毒草を見分けてきた先に、現在がある。考えてみれば、重曹でゆでる、水に晒す、ぬかに漬けるなどのアク抜きや毒抜きの行為も、かなりの力技である。
そもそも植物が毒を持つのは食われないとしてのことなのに、それでも食ってしまう人間、強い。




にしても、「埼玉県民にはそこらの草でも食わせておけ!」とディスられても、ほんとにそこらの草食ってるとは思わなかったわ…さいたま こわい

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