スコットランドの「古代の」ストーンサークル、実は90年代半ばに作られていたことが判明

考古学者たちが珍しいストーンサークルだと思ってたストーンサークル、農場の持ち主が「いやそれワイが作ったんやで」と言ってくれたことで、わりと最近作られたものと発覚した。というお話。
なんでわかんねーのww とか一瞬思ったけど、よく読むとこれは確かに判らんかも…。

'Ancient' Scottish stone circle was built in 1990s
https://www.theguardian.com/uk-news/2019/jan/21/ancient-scottish-stone-circle-was-built-in-1990s

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問題のストーンサークルは、アバディーンシャー(Aberdeenshire)にあるストーンサークルで、この地方に特有のrecumbent stone circle(石を寝かせた形態のストーンサークル)の一つと思われていたもの。

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農場の持ち主が発見して報告を上げて考古学者たちが研究していたらしいのだが、実はその農場の元の持ち主が、地元のストーンサークルを真似て自分で作ってたものだったと発覚したという。まぁ自分ちの敷地に何作っても自由だし、農場なら退去の時に石をどける必要もないし、人をだます気で作ったわけでもないので…なんていうか…うん…作った人がまだご存命で、発覚してよかったね…。


ちなみに、このrecumbent stone circleについての説明は以下。

https://www.aberdeenshire.gov.uk/leisure-sport-and-culture/archaeology/special-archaeology-in-the-area/recumbent-stone-circles/

"The Recumbent Stone Circle (RSC) is Aberdeenshire's unique contribution to the tradition of erecting rings of standing stones which was current in certain parts of Britain and Ireland during the third and second millennia BC.

Up to 99 examples have been recorded, with diameters ranging from 18.2 m to 24.4 m."



で、この99数えられてる中に今回のが入ってた、と。

どうも、今回のストーンサークルは元々、「使われている石が小さくてサークル直径も狭いのが珍しい」みたいなことを言われてたみたいなのだが、それにしても最近作られてたのに全く気付かれなかったのだから、ずいぶん上手に作られていたようだ。

もちろん、最近発見されたストーンサークルのすべての出自が怪しいわけではない。
しかしこのニュースは、実は考古学者はストーンサークルが本当はいつ作られたのかの判別が出来ない。ということを明らかにしてしまっている。
3000年前に作られたストーンサークルと、500年前に作られたストーンサークルと、30年前に作られたストーンサークルとを区別するにはどうすればいいのか。石を見ただけじゃ分からないし、石を掘ってひっくり返しても無意味だろうし…。もし古代人が加工した石を持ってきてそれらしく並べて作ったものだとしたら、加工の痕跡からも判別はできないし。

この件は、イギリスのストーンヘンジのように巨大な石を使っているものや、付近にサークル以外の遺跡が多数埋もれているケースならともかく、それ以外は区別つかないという重大な問題を投げかけている。果たして、今まで古代のものとしてカウントされているストーンサークルの中に、年代の全く違うものが紛れていないと言い切れるのだろうか…?