地質学×考古学 ペルーで起きた1450年の大地震の痕跡か、インカの建造物に残る

インカ帝国がマチュピチュを築こうとしていた頃の1450年、推定マグニチュード6.5の大地震がペルーを襲い、それが石積みに痕跡として残っているという研究結果。ペルーは今でも大地震の多い地域で、有名な複雑怪奇な石積みは耐震性を高めるための建築とも言われている。その石組みをもってしても耐え切れず、石がズレている箇所があるのだという。

英語版
https://www.peruviantimes.com/13/earthquake-struck-machu-picchu-in-1450-study-concludes/31027/

スペイン語版
たぶんこちらが原文。写真や動画はこっちのほうが多い
http://portal.andina.com.pe/edpespeciales/2018/machupicchu/index.html

地震は、地面が水平にズレるタイプで発生したと推測されている。クスコや、クスコ周辺のサクサイワマン等の遺跡でも同様に石のズレが見られるという。当然ながら小さな石を使うより大きな石を使ったほうが影響は小さくなるため、これ以降は建設に使われる石材が巨大化していったのではという推測がされている。

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また、マチュピチュの場合、ダメージの痕跡はマチュピチュの中心、インティワタナのあたりに顕著なため、建設半ばで地震を食らったのでは、と推定されている。

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これは地質学による地震時期や発生場所、規模の推測と、その当時から残る遺跡の痕跡をクロスさせた研究になる。
だいたいの建造時期がわかっている遺跡を指標にすれば地震の発生時期を数十年範囲くらいには絞り込めるんだな、なるほどなぁと感心した。



で、もう一つ思ったんだけど、この地震が実際に起きていたとしたら、それって大量のイケニエが捧げられて「これ何で?」って謎になってた時期と一致しない…?

子供140人生贄 550年前のペルーで何があった?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO30155620X00C18A5000000?channel=DF130120166020

"2016年にラス・リャマスの発掘が終了したときには、140人以上の子供と200頭以上のリャマの子の骨が発見されていた。骨と一緒に発見された縄や織物は、放射性炭素を利用した年代測定により西暦1400年~1450年のものであることが明らかになった。"

記事内ではエルニーニョによる被害で生贄の儀式をしたと言う説が書かれているけど、もしかして本当は、大地震が襲ったのを「神の怒り」と解釈して、大地を静めようとしたからだったりするのでは。
証明するのは難しいが、興味は尽きない。