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zoom RSS [蛮族嗜好]頭蓋骨の器でお酒は飲めるのか。漏水を防ぐには。

<<   作成日時 : 2018/11/19 00:10   >>

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「頭蓋骨の器にボジョレーを注げばいいじゃない」
ここは蛮族溢れる世紀末の酒場。古式ゆかしき蛮族の流儀、「敵の頭蓋骨で器を作り酒を飲む」行為に憧れるとある冒険者の呟きに、中の人はふとした疑問を抱いた。

 人間の頭蓋骨って…スキマとか血管の穴とか…けっこうあるよな…?

果たして、頭蓋骨の器とはどのくらい水漏れしないで使えるものなのか。医学的な観点から、ちょっと調べてみた。


●実在する頭蓋骨のうつわサンプルを確認する

たとえば、こんなのとかが見つかった。これはかなり加工されていて、飲み口まで滑らかに作られているもの。言い換えれば、ナンチャッテではなくガチで使うために作られたものなわけで、正直ドン引きである。

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https://www.dailygrail.com/2017/10/19th-century-poet-lord-byron-had-a-wine-goblet-that-was-made-out-of-a-human-skull/

Wikipediaにもサンプルがあり、かなり古い時代のもののようだ。

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探すと、古代から最近まで、さらにヨーロッパからアジア、新大陸にいたるまで、幅広い時代と地域で同様の品が見つかる。まさに古今東西。つまり、頭蓋骨の器は、それなりの支持(?)を得て使われ続けてきたといえる。

ただ、どのサンプルも、眼窩の上部から切り取って、頭蓋骨の頭頂部を使用して作られているのが気になった。
ここは、骨の接合部分にあたるのだ。


●頭蓋骨の縫合線

人間の頭蓋骨は、誕生のさいに狭い産道を通りぬけられるよう、新生児のときは固定されていない。うまれたあと成長につれて骨の接合部分が閉じて固まっていき、最終的に骨が固定される。

その接合部分は、こんな感じになっている。

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https://www.weblio.jp/content/%E9%A0%AD%E8%93%8B%EF%BC%8C%E3%82%BA%E3%82%AC%E3%82%A4

ここが完全に閉じていないと、まず器に出来そうにない。
つまり、頭蓋骨の器は、成人の骨からじゃないと作れない。

…と思っていたら横の蛮族が「スキマは金継ぎかニカワで埋めればいいから、別に10代の将軍でも首を狩ったら器にするぜ」と言っていた。これだから蛮族は。そこまでして敵の首で器が作りたいのか。

ちなみに調べてみたらペルシアのイスマイル1世が実際に金で加工した頭蓋骨の器を使っていたので、どうやら蛮族以外にも文明に飽きた高貴な人々もこのテの器がお好きなようである。人間の人間性を疑ってしまう。文明とは。

しかし、金や銀で固めることで実用性を高めればいいというのは、確かに一つの参考になった。
であれば、頭蓋骨の血管の穴なども金属でふさいでしまえばいいわけである。漏水の問題はこれで解決された。蛮族フレンズには、安心して頭蓋骨の器で酒を楽しんでもらいたい。

ちなみに成人の脳の容量は1,450cc = 1.45リットル である。
その半分くらいの量の酒が注げるのだとしたら、およそ1パイント(568ml)くらいという目安になるだろう。

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