アマゾン旅~ ギアナ高地へ行こう。

というわけで、ブラジルから国境を越えてベネズエラのカナイマ国立公園に入り、サンタエレナの町のヘリポートからーリでギアナ高地へ飛びます。(今回は雨季の旅行のためトレッキングは不可)

夜明けと同時の出発。1フライトが1h~1.5h、3000ドル近くかかるので4-5人集まらないと厳しい。さらに当日の天候次第で飛べるかどうかが決まるので、朝ヘリポートに行くまで飛べるかどうかがわかりません。この日は前夜に雨がどっさり降った後、澄んだ空気の中で飛び立つことが出来ました。

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ギアナ高地は実はめちゃくちゃ広大です。

その中で、トレッキングで登れて、かつヘリ着陸も出来る有名なテーブルマウンテンはロライマ山なのですが、それ以外にも周囲にたくさんのテーブルマウンテンがあり、ぶっちゃけロライマは一番端っこです。エンジェルフォールははるか彼方だったりします…。

地図だとこう。
右下の赤い○がロライマ、左上の大地がくぼんだようになってる奥にあるのがエンジェル・フォール。めっちゃ遠いです。

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ちなみに、ロライマ山へトレッキングで行く場合は、サンタエレナの町からちょっと北に行った先のサンフランシスコ村が出発点になりますので参考までに。

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さてヘリが飛び立ってからは、20分くらいはひたすら町からサバンナのような平原への移り変わりを眺めることになります。とはいえ遠くには色んなテーブルマウンテンが見え隠れするので退屈はしません。ていうか、目的のロライマに至るまでにヘリがそれらのテーブルマウンテンの表面を掠め飛んで行くのでスリル満点です。眠気ふっとびます。ロライマの標高は約2,800m、ヘリの高度もどんどん上がっていく。

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んでこれがよく写真やテレビで見るあのビュースポットですねw
この日は雲がなく、がっちりした基礎部分から見えていました。尖っているのはここだけで、別の角度から見るとまた違った形になっています。

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近くのテーブルマウンテンとの位置関係。

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テーブルマウンテン上部は、どこもこんな感じでひび割れてゴツゴツで、遠くから見るほど平らではありませんでした。
着陸できるポイントはあまりない。ちなみに白く見えているのは全て水溜り。雨が降ると水溜りが出来、晴れが続くと水が消える。その繰り返しと昼夜の寒暖差で岩に亀裂が入っていきます。

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ロライマから流れ落ちる、名もなき無数の滝のひとつ。雨が降ると出現し、水が尽きると消えてしまう。
雨季のテーブルマウンテンからは数百をこえる滝が流れ落ちるのだとか…。

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あまり見かけないテーブルマウンテンの真横からの岸壁の写真。
地層の重なりがはっきりわかる。ちなみに壁面にもけっこう草とか生えてます。

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テーブルマウンテンといえば真っ直ぐに切り立った崖というイメージがありますが、こんなかんじで段々になっていて、斜面が森になっている場所もありました。

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ずっと気になっていた「山頂に木とかないの?」ですが、木ありましたよ! 低木だけど!
高山なので岩陰にしか木が生えていません。これは日本の山でも同じ。森林限界が近くなる高度だと、風が当たらない岩陰にしか木がなくなるんですよねー。

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ちなみに、岩陰やくぼみには土があります。いろんな植物がもさっと生えていて、まるで天然の寄せ植えのよう。
逆にそれ以下のところは岩しかない。

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頂上部は、土と植物が固まっているところいがいの凹みは水溜りになっていて、岩はつるつるしてとても歩きにくい。火星のような場所と言う人もいるそうですが、こんなに緑の多い火星はない。夕焼けになるとまた違うかもしれないけど…。

空気に匂いはなく、風の冷たさなんかは日本の山と同じ。
異様なのは「音が全くない」こと。鳥や動物がいないし、葉ずれの音をたてる森林もない。辛うじて吹き抜ける風の音はあるけれと、風が止まったとたん、完全に無音の世界が広がる。不思議な場所です。

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短い時間でしたが実に楽しかった。日常では決して出会えない未知なる世界との出会い。やっぱ地球は広いなー。
ちなみにヘリ観光でピストンの場合、着陸してから歩き回れる時間は15分ほど。それも、天候が悪いと着陸なしだったり、雲が出てくると切り上げになったりするらしい。これはもう運次第。高山なので仕方ない。

ただ、ロライマの頂上は凄まじく広大で、端から端までトレッキングしようとすると3日かかること、15分でも秘境に立てること、行き帰りの絶景を考え合わせると、やはりヘリツアーは外せないと思います。



それとヘリを降りてからの旅で、一つ興味深かったことがありました。テーブルマウンテンの上にあった植物は、実はそのふもとにも結構生えていたこと。全く同じのがそのへんにチラホラある…! 滝から流れ落ちてきた種とかで下の世界にも適応できた植物なんだと思います。

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あの「失われた世界」は完全に閉ざされているわけじゃなかった。周囲の低地とつながって一つの世界になっているんだと判ったことも、この旅の収穫ですかねえ…。

つづく。