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zoom RSS ストーンヘンジを作った人々はどんな人たちだったのか…遺骨の最新調査から

<<   作成日時 : 2018/08/10 00:10   >>

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エジプトのピラミッドと同じく、いまだ神秘的なイメージで語られることの多いイギリスのストーン・ヘンジ。その作り手の人々についてはよく分かっていないのだが、それは、彼らについて今まであんまり調査されていなかったからだ。遺骨が火葬されていてDNAは取れない、などという話もあった。

が、今回なんと破片の骨から生前の一定期間暮らしていた地域を特定してきたぞ…?

https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2018/08/new-light-shed-on-people-who-built.html

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それによると、ストーンヘンジの建造に関わった人の多くは地元民(少なくとも10年くはそこに暮らしていた)で、それ以外は、ヘンジの石材や青銅などを供給していた西ウェールズとの強い結びつきがあるという。

用いられた手法はストロンチウム同位体による特定で、暮らしていた環境に応じて体内に取り込まれた成分が地域ごとにちょっとずつ違う、というのを利用したもの。これは日本だと戦没者遺骨の特定なんかにも使われている。

安定同位元素比分析の身元不明遺体の出身地域の推定への応用
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25440258/

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ただし食べ物にも強く依存するので、食生活が急激に変化した時代をはさむと突合せが難しくなるという。
また、サンプルが多くないと基本となる成分構成が取れないし、その地域の環境が大きく変化した(山火事で森林が一気に消滅するなど)場合も正答率が下ると思われる。近年のほかの地域の考古学だと、マヤ人の遺骨から都市間の人の移動を調べようとするものなどがあった。

いずれにしても、DNAだけじゃなくてこういう視点からの研究も可能なんだなぁ…と興味深い。
成分分析するのは出来ると思うんだけど、こうすれば結果が出るんじゃないか? っていう研究プラン作ってる人が頭いいと思う。


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こうした「作り手」の研究はまだこれから。

21世紀の考古学は「モノからヒトへ」のスローガンが広く叫ばれていて、美術品や工芸品、遺跡などの「モノ」の研究よりも、それらを作った「ヒト」が何者なのか、どういう人々で、何のためにこうしたのか…といった部分にスポットライトが当たることが多くなってきたと思う。

これからの研究を楽しみにしていたい。

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